特集1/エッセイ

時をかける小屋“S(ch)austall” naumann naumann ホームページへ

 もし建物が己に課せられた使命を完璧に果たすとしたら、使命を全うするための手段が存在し、純粋にひとつの計画に基づいて何かが生み出されるのだとしたら、それはすばらしいことである。
 しかし、もし建物が、今日それが本来意図されたものとは別の何かであらねばならないのだとしたらどうだろうか。残存している建物は、質的には現代の要求を到底満たしているとはいえないが、建物自体に意味と歴史があり、おいそれとは取り壊すことができないのだとしたら。元は豚小屋の小さなギャラリーはその一例なのである。

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