TOTO

展覧会について
展覧会概要
韓国人の両親の下、日本で生まれ育った伊丹 潤氏は、二つの国のアイデンティティーを引き受けながら、独自の創造力で「手の痕跡」を自身の建築に刻み、芸術作品にまで高めようとし続けました。初期の代表作「墨の家」(1975年)や「石彩の教会」(1991年)など、素材を活かした存在感あふれる建築空間で知られていた伊丹氏は、1998年に竣工した韓国・済州島のゴルフ・リゾート施設をきっかけに、宿泊施設や教会、美術館、集合住宅といった済州島での一連のリゾート開発プロジェクトを手がけ、一躍、韓国での活躍の場を拡げました。こうした伊丹氏の活動は晩年に向かって円熟味を増し、2005年にはフランス共和国芸術文化勲章「シュヴァリエ」、2006年には金壽根文化賞、2010年には村野藤吾賞を受賞するなど、国内外の高い評価を得るに至りました。

展覧会では、デビュー作「母の家」(1971年)から逝去後の現在も進行中の韓国でのプロジェクトまで24作品を紹介します。模型や写真とともに、手描きにこだわった伊丹氏の多数のオリジナルのスケッチやドローイング、生前のインタビュー映像、愛用の書斎机なども展示し、氏の遺した「手の痕跡」を辿ります。

また5月17日(木)には、シンポジウム「伊丹潤・ひらかれる手」を開催します。二人の建築史家――グローバルな視点で建築・美術界を見続けてきた三宅理一氏と、現代建築を鮮やかに論ずる新進気鋭の倉方俊輔氏、 そして伊丹氏の遺志を継ぐ二人の建築家――伊丹氏の長女で、韓国での共同設計者でもあるユ・イファ氏と、伊丹潤・アーキテクツ設計室長の田中敏晴氏によって、これまであまり語られることのなかった伊丹氏の思想と作品を解き明かします。
TOTOギャラリー・間
会場写真
[1] エントランス
© Nacása & Partners Inc.
[2] 第1会場全景。1998年以降の韓国・済州島でのプロジェクトを中心に紹介。
中央の壁は「三つの美術館『風』」の外壁をイメージした
© Nacása & Partners Inc.
[3] 済州島でのプロジェクトをマップとスライドショーで紹介。模型は「済州島の集合住宅」(済州島/2009)
© Nacása & Partners Inc.
[4] 「ゲストハウスPODO Hotel」(済州島/2001)
© Nacása & Partners Inc.
[5] 右は「三つの美術館『水』」、左は「三つの美術館『風』」(済州島/2006)
© Nacása & Partners Inc.
[6] 「二つの手の美術館」(済州島/2007)
© Nacása & Partners Inc.
[7] 中庭。「ゲストハウスPODO Hotel」の大判写真が石と水のインスタレーションの中に置かれる
© Nacása & Partners Inc.
[8] 第2会場全景。デビュー作「母の家」(静岡県/1971)他、代表作を展示。中央にスケッチを敷き詰めたテーブルが置かれる。奥に映像も展示
© Nacása & Partners Inc.
[9] 「三つの美術館『風』」の外壁をイメージした造作壁から外光が差し込む
© Nacása & Partners Inc.
[10] オリジナルのスケッチが敷き詰められたテーブル。200分の1スケールのスタディ模型が、ガラスケースに詰め込まれている
© Nacása & Partners Inc.
[11] 初期の代表作「墨の家」(東京都/1975)
© Nacása & Partners Inc.
[12] 伊丹潤氏の書斎コーナーには、愛用の机と小物、骨董コレクション、自身の描いた油絵などが展示されている。映像には生前の伊丹氏のインタビューも
© Nacása & Partners Inc.
[13] 亡くなる直前まで描いていたスケッチが机上に遺されている
© Nacása & Partners Inc.
代表作品
[1] 墨の家(東京都/1975)
© 田中宏明
[2] ゲストハウスPODO HOTEL(韓国、済州島/2001)
© Joon Choi
[3] ゲストハウスPODO HOTEL・スケッチ
提供 伊丹潤・アーキテクツ
[4] 三つの美術館「風」(韓国、済州島/2006)
© 佐藤振一
[5] 三つの美術館「風」・スケッチ
提供 伊丹潤・アーキテクツ
[6] 三つの美術館「水」(韓国、済州島/2006)
© 佐藤振一
[7] 三つの美術館「水」・スケッチ
提供 伊丹潤・アーキテクツ
[8] 二つの手の美術館・スケッチ(韓国、済州島/2007)
提供 伊丹潤・アーキテクツ
[9] 空の教会(韓国、済州島/2009)
© 佐藤振一
[10] 空の教会・スケッチ
提供 伊丹潤・アーキテクツ
展覧会情報
展覧会名(日)
伊丹潤展 手の痕跡
展覧会名(英)
Jun Itami: Vestigial Impressions
会期
2012年4月17日(火)〜6月23日(土)
開館時間
11:00–18:00(金曜日は19:00まで)
休館日
日曜・月曜・祝日
入場料
無料
後援
社団法人 東京建築士会
社団法人 東京都建築士事務所協会
社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部
社団法人 日本建築学会関東支部
特別後援
駐日韓国大使館 韓国文化院
協力
ITMユ・イファ アーキテクツ、伊丹潤・アーキテクツ
関連プログラム
2012年5月17日(木) 17:30
ニュースリリース
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企画/編集=ITM ユ・イファ アークテクツ、伊丹潤・アーキテクツ