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UD style TOTOのユニバーサルデザイン

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ホッとワクワク+(プラス)

Vol.5Vol.5
リタイア後のリモデル 趣味と暮らしやすさを両立した住まい 間取り・動線編 埼玉県 (有)一・番家工務店の事例リタイア後のリモデル趣味と暮らしやすさを両立した住まい 間取り・動線編埼玉県 (有)一・番家工務店の事例

メインルーム

リタイア後には、これまでの住み慣れた環境、住まいを離れたくない、というアクティブシニアは少なくありません。そういった方々には、現在の住まいをリモデルし、住み続けるという選択が向いています。その際、グラフのような「手すりが取り付けてあるなどの高齢者向けの設計」「部屋の間取りなどが自分の好みに合う」といった要素を盛り込んで機能性と好みのデザインを両立させると、長く快適に暮らすことができます。

beforeBefore
写真は、以前のリビングダイニングからキッチン、廊下、和室を眺めたところ。部屋が細かく仕切られ、家具が置きにくいなど使いづらい状況がうかがえる。左の入り口は和室だが、窓がなく、採光はもちろん通風も不十分だった。


vol.05とvol.06では、リタイア後に、お住まいのマンション住戸を全面リモデルした事例を紹介します。次男とのふたり暮らしのため、3LDK・延床面積76uの間取りを、広々とした1LDKに変更しました。このような大胆なリモデルに伴い、キッチンやトイレなどの住宅設備機器の交換、生活動線の見直しだけでなく、これまで悩みの種だった通風や採光といった性能も改善することができました。また、間取りや各部屋のレイアウトは、今後の身体状況の変化を見越し、介助の場合や車いすを使用した場合もスムーズに生活できるように工夫しています。動きやすいシンプルな間取りに徹しながら、壁材や照明をアクセントに使い、住まい手のイメージに合う和洋折衷のインテリアに仕上げました。
vol.05では、このお住まいの間取りと動線にフィーチャーします。
では、それぞれの工夫と、心地よさをご覧ください。

高齢者世帯が住宅、住環境に関して優先する事項 n=1,886

広々としたリビングダイニング

段差がないので、歩行も掃除もラク。左側に見える腰壁付近がベッドコーナー

日々の生活もおもてなしもリビングダイニングで

日々の生活もおもてなしも
リビングダイニングで

リビングダイニングは、住戸の約3/4を占める広さ。キッチンやベッドコーナーを融合させたので、生活シーンのほとんどをこの場で賄えます。つくり付けのAVボードの引き出しは、使用頻度を優先して、趣味の着物や和装小物専用にデザインしました。以前、TVボード側にあった2部屋の和室を取り壊したため、窓からの日差しと風が住戸内に行き渡るようになりました。また、空間に余裕があるので、今後は、車いすでの使用も可能です。


ちょうどよい高さの目隠し ちょうどよい高さの目隠し 来客時

左/畳ベッドを目隠しする腰高の壁は移動可能、かつインテリアに溶け込む
右/リビングダイニングで床座したときには、ベッドコーナーの中は見えない

リビングダイニングの一角にベッドコーナーを

リビングダイニングの一角に
ベッドコーナーを

寝室は別にせず、リビングダイニングの一角に手持ちの畳ベッドを生かした、ベッドコーナーを設けました。部屋間での移動が少なくなり、また、周囲の空間に余裕があるので、現在の生活はもちろん、万が一、介助を受ける場合でも無理がありません。ベッドコーナーを囲む壁は、来客の視線からコーナーを隠してくれると同時に、通風や採光を妨げないよう、腰ほどの高さにしています。立ち上がるときの手すりとしても、ちょうどよい高さです。


左/玄関から室内を見たところ。右はリビングダイニング、左はキッチン方向
右/動線を配慮して、造作のテーブルにR形状の曲線を取り入れた

すべての部屋をつなぐ回遊式の動線

すべての部屋をつなぐ
回遊式の動線

リモデル後は、玄関からリビングダイニング、キッチン、洗面所、トイレなどのほぼ全室が回遊式の動線でつながり、目的の場所への移動がラクになりました。玄関からリビングダイニングとキッチンのそれぞれに直行できるほか、各水まわり設備を近くに設けるなど、家事の時間が短縮できるよう、レイアウトが工夫されています。また、この動線には、住戸内に風を行き渡らせるメリットもあります。


玄関から室内を見る テーブルの曲線

家族構成/母+次男 
築年数(リモデル完成時)/30年 
リモデル工期/30日 
リモデル面積/76u  
リモデル費用/約570万円  
設計・施工/(有)一・番家工務店


お話をうかがった会社
設計・施工 (有)一・番家工務店

渡辺昌宏・代表。2005年に創業、現在は従業員数6名。埼玉県南エリアを中心に住宅の新築、リモデルを、設計から施工まで手がける。一級建築士・インテリアコーディネーターの加藤明子さんによるきめ細かなヒアリング、プランニングも評判。一・番家工務店ホームページ



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構成・文/介川亜紀 監修/日経デザイン 2012年9月21日掲載
※『ホッとワクワク+(プラス)』の記事内容は、掲載時点での情報です。

次回予告
vol.06は引き続き、リタイア後のリモデル 趣味と暮らしやすさを両立した住まい・各スペース編をご紹介します。
2012年10月下旬公開予定。