編集ノート

幸せな仕事

 建築のプロデューサー現象は、建築家がポピュラーな社会現象になったためでしょうか。考えてみれば、今や建築情報を伝えるメディアはいくらでもあります。近くの本屋に駆けつけただけでも、かなりの情報を獲得できます。それなのにプロデューサーは存在する。
 知識の先鋭化が特別な専門家を必要としているのでしょうか。建築を巡る社会現象が多岐にわたり、簡単に意思決定ができないのも事実でしょう。決定を下すにあたってのリスクが高いと考えられているのでしょうか。だから専門家をプロデュースするための専門家が必要となるのでしょうか。
 いずれにしろ建築をプロデュースとはなんという幸せな仕事でしょう。マーケティングを睨み、コストを考えることも必要ですが、それ以上に都市のなかに創造される「ひとつの作品」に常時かかわれるとは。みなさん個々人のキャパシティでしょうか。うらやましいほど、楽観的で、楽しそうでした。