特集6/ケーススタディ

9坪に仕掛けた視線と動き 小川広次ホームページへ

 幹線道路から1本入った、東京・調布の住宅街。木枠コンクリートで表情のつけられた壁と、縦長の木製サッシによるファサードが印象的な賃貸集合住宅がある。3階建てのボリュームには、1、2階に約9坪のワンルームが2住戸ずつ、3階には2部屋をもつ1住戸が納められている。
 共用のエントランスを通って裏手にまわり、1階の101住戸へ。室内は玄関からまっすぐに打放しの壁が延びるトンネル状の空間で、外からの光が入る奥へといざなわれる。通路の階段を4段下りて進むと、居住スペース。奥から玄関方向を見返すと、通路片側の板張りの壁は細長い空間の中央に配された箱の一部であることがわかる。

  • 1/3
  • →
  • Drawing
  • Profile
  • Data

TOTO通信WEB版が新しくなりました
リニューアルページはこちら