「滝川中学校・高等学校」は、神戸市須磨区の歴史ある中高一貫男子進学校。2024年度の男女共学化に向けて新設された女子トイレは、感染症などの「非常時」に対応しながら、「日常時」は女子生徒の楽しい居場所となる『フェーズフリー』の空間づくりを目指した。既存のオープンスペースに『木バコ』を斜めに配置し、一方通行の回遊動線となるデザインにしている。

建築概要

所在地 兵庫県神戸市須磨区宝田町2-1-1
施主 学校法人 瀧川学園
設計 清水設計株式会社 関西支店 一級建築士事務所
施工 清水設計株式会社 関西支店
敷地面積 16,662.60㎡
建築面積 3,662.60㎡
階数 地上6階
構造 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 (改修)2023年4月

特長

改修の経緯

「滝川中学校・高等学校」は、1918(大正7)年に「財団法人私立 兵庫中学校」として設立し、2018(平成30)年に設立100周年を迎えた歴史ある中高一貫男子進学校。「至誠一貫」「質実剛健」「雄大寛厚」を根幹として、リーダーとなる人材を育成することを教育目標とし、兵庫県神戸市須磨区板宿の、須磨アルプスの裾野を背にした四季の変化を肌で感じられる静かな住宅地に位置している。このたび、共学化スタートに向けて、既存棟の多目的室を活用し女子トイレを新設。女子生徒が入学したくなるようなトイレを目指し、トイレ全体のテーマは、感染症などの「非常時」に対応しながら、「日常時」は女子生徒の楽しい場所となる"フェーズフリー"の空間づくりをめざした回遊動線が楽しいトイレとなっている。

トイレの特長

既存スペースに"木バコ"を斜めに置いた女子トイレ空間。"木バコ"を切ったりくり抜くことで各コーナーができているようなイメージで、所々に小口が見える加工をしている。トイレ内は、一方通行の回遊動線とし、入口トイレサインも見る角度によってメッセージが変化するように工夫し動線を促している。器具は清掃性に優れた壁掛大便器セット・フラッシュタンク式を採用。さらに、プライバシーと節水への配慮として、擬音装置(音姫)付きでノズルをきれいに保つ『きれい除菌水』機能を備えたウォシュレットPSをすべての大便器に設置。また、センサー式の大便器洗浄スイッチや自動水栓など、非接触・衛生性にも配慮している。新しく入る女子生徒が楽しく交流ができるようなトイレが実現した。

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