トートー×マガジンハウス グリーンジャーナル
vol.2 コーヒーを選んで、地球を守る。レインフォレスト・アライアンスを知っていますか?

カフェやスーパーのコーヒー売り場で、ひっそりと、だが確実に増えはじめているグリーンのカエルのマーク。
それは熱帯雨林の環境に配慮して栽培されていると国際NGO「レインフォレスト・アライアンス」に認証されたコーヒーなのです。
つまり、「飲むだけで環境に貢献」できるのです。
アウトドアや環境をテーマに、『ターザン』『山と渓谷』『ソトコト』などの雑誌に寄稿。エコロジーのなかでも、特に山や川、森林などといった自然環境の分野に興味を持ち、熱帯雨林のボルネオや温帯雨林のカナダ、北欧などでも取材を続けている。
第1章 地球規模のエコ・コーヒーとは? 第2章 環境にやさしいコーヒー栽培とは? 第3章 探せばいる、いる! 生活の中でカエルを探し、熱帯雨林を守ろう。
第1章 地球規模のエコ・コーヒーとは?
地球規模のエコ・コーヒー。
なににも増して、環境第一の現代。しかし、ショップでただそれを選ぶだけで、すさまじい勢い(毎月約65平方キロメートル/山手線の内側の面積)で減少している熱帯雨林の環境問題に手を差し伸べられるコーヒーがあるのを知っていましたか? かわいらしいカエルのマークが付けられた「レインフォレスト・アライアンス認証コーヒー」(以下、RA認証コーヒー)です。カタカナで書くとわかりにくいですが、レインフォレストは「熱帯雨林」、アライアンスは「同盟」のこと。つまりRA認証コーヒーとは、国際NGO「レインフォレスト・アライアンス(=熱帯雨林同盟)」の厳しい環境基準をクリアし、認証されたコーヒーなのです。コーヒーが栽培されている熱帯雨林を守りつつ、同時に農民の生活向上も目指して活動していると認証された農園の製品だけに、熱帯雨林の象徴であり、環境の変化に敏感なカエルのマークが使えます。このマークを取得するには厳しい審査がありますから、環境への信用のマークともいえるでしょう。 有機栽培ものをはじめ、発展途上国との公正な貿易をうたう「フェアトレード」製品、鳥類が生活しやすい環境を守る「バード・フレンドリー」製品など、いまや意識の高いカフェやショップには、社会的な問題を少しでも解消しようとするコーヒー豆やメニューが置いてあります。そんな環境志向のコーヒーのなかでも、とくに注目してもらいたいのが、この「RA認証コーヒー」なのです。
つまり、わたしたちがレインフォレスト・アライアンスのカエルマークがついたコーヒーを飲むと、熱帯雨林のなかでコーヒーを栽培するという本来の姿を守っているコーヒー農家を支援することになり、レインフォレスト・アライアンスの活動が広がっていって、熱帯雨林を守るだけでなく労働環境や人権保護にもつながっていくのです。
大手チェーン「タリーズコーヒー」では、一昨年からRA認証コーヒー豆を扱い、本日のコーヒー(日替わり)としても提供している(写真/柿澤りか) 無印良品が手掛ける「Café&Meal MUJI」店頭では、RA認証コーヒーに丁寧な説明を加え、さらなる理解向上に努めている(写真/柿澤りか)
RA認証コーヒーと日本人の環境意識。
私が初めてRA認証コーヒーの取材をしたのは、2004年です。前年にコーヒー会社「UCC」が本格的な取り扱いを始めたばかりで、一般的にはほとんど知られていないばかりか、カフェやショップで探しても見つけられることはまれでした。 それがどうでしょう。今は他のコーヒー輸入会社もこぞって手掛けているだけでなく、大手コンビニや、全国展開のコーヒーショップなどでも取り扱いを開始しているのです。この4〜5年での増加ぶりには、いかに日本人が環境問題に対して敏感であるかが現れているようで、うれしい変化だと思います。 ただ、ちょっと残念なのは、「RA認証」があまりわかりやすい言葉ではなく、具体的にどういう利点があるのか詳しくは知られていないこと。店頭でカエルのマークだけを見ても、パッケージ裏やメニューの説明をしっかりチェックしなければ、どういう意味なのか理解できません。しかし、その目的を知りさえすれば、こんなにエコなコーヒーはないとわかります。これからコーヒーを飲むときには、ぜひ選択肢の筆頭に加えてください。 次の章では、この「RA」が具体的にどんな視点で活動しているか、見ていきましょう。       →第2章に続く
長年の取り組みが評価され、「Café&Meal MUJI」にはRAから証書が(写真/柿澤りか) 「マナコーヒー」店内の麻袋にもカエルマーク。カチャルという銘柄だ(写真/柿澤りか) RAオリジナルのヌイグルミを「マナコーヒー」で発見。残念ながら非売品(写真/柿澤りか)