TOTO

UD Style TOTOのユニバーサルデザイン

  1. Home
  2. UD Style
  3. 暮らしのUD ホッとワクワク

TOTOと日経デザインが見つけた、身近なユニバーサルデザインを紹介するコラム「ホッとワクワク」。
第11回からは、お出かけのときに利用するいろいろな施設のユニバーサルデザインにフィーチャーします。

暮らしのUD

ホッとワクワク

TOTO×日経デザイン

第14号
テーマパークをすいすい楽しむ工夫がいっぱい 2

第13回に引き続き、第14回も、千葉・舞浜にある「東京ディズニーシー」をゲストが楽しむためのさまざまな工夫について紹介します。今回は、パーク内のいろいろなサインに注目しました。パークの風景に溶け込んでいる楽しいサインが、実は、わかりやすく「使い方」や「乗り方」を教えてくれていることがよくわかります。

東京ディズニーシー入口千葉・舞浜にある東京ディズニーシーは、49万uもの敷地に広がるテーマパーク。東京ディズニーシーあるいは東京ディズニーランドのいずれかが楽しめるワンデーチケットは、大人(18歳以上)5800円、中人(12〜17歳)5000円、子供(4〜11歳)3900円

アイデア3 シンプルなマークだけで、みんながゴミをしっかり分別

ゴミ箱子供がペットボトルを捨てている様子。ゴミ箱のデザインは、それぞれのエリアのテーマによって変わる(写真:特記以外は新関雅士)

右側のゴミ箱には、丸い穴と飲み物のボトルのマークがついています。これだけで、「ペットボトルを捨てる場所」ということがわかりますね。一方、左側の扉つきのゴミ箱には、それ以外の形をした紙やプラスチック系のごみを捨てればいい、と自然に理解できます。日本人の大人や子供だけでなく、海外からのゲストもすぐにわかる点はまさにユニバーサルデザイン。的確に意味を伝えるマークだからこそ文字を加える必要もなく、ゴミ箱は、使い勝手とパークになじむおしゃれなデザインの双方を兼ね備えています。

ページトップへ

アイデア4 激しい動きのアトラクションは、乗り物の動きがひと目で分かる表示を

乗り物が激しく動くコースター系のアトラクションは苦手、という人もいます。それは、日本人でも外国からのゲストでも同じこと。「言葉が分からないゲストのために、“レイジングスピリッツ”などのアトラクションの入り口付近には、乗り物がどう動くのか知らせる表示を掲げています」とCS推進部の野口浩一さん。下の写真をご覧ください。イラストだけでも、様子が伝わってきますね。中央の丸いプレートが回って乗り物のイラストが動き、円を描いたレール上を360度回転することや、一時は逆さになることがひと目でわかります。ゲストが乗車する前に必ず目を向けるよう、乗り物の動きに合わせてランプが光ったり、アトラクションでも使われているカンカンという鐘の音をならす演出もしています。

表示板回転する中央の丸いプレート「レイジングスピリッツ」の入り口付近。ラフなタッチで描かれたユーモラスなイラストは、アトラクションのイメージにぴったり。カンカンという鐘の音は、離れた場所にも響いてくる

ページトップへ

アイデア5 レストランでもう悩まない。本物そっくりのメニューサンプル

メニューサンプルレストラン、「ユカタン・ベースキャンプ・グリル」のメニューサンプル。ショーケースは、身長にかかわらずよく見えるように高さも検討

日本にはさまざまな国籍のメニューを取り入れたレストランがあります。メニュー名だけ見てもどんな食べ物かピンと来ない、そんな経験はありませんか?パーク内にもたくさんユニークなレストランがありますが、本物を忠実に再現したサンプルをいくつかの店舗で常備しています。使っている材料はもちろん、ボリュームまでそのままなので、食べ物の好き嫌いや食べられる量に合わせてきちんと選べるのが嬉しい。大人の腰ほどの高さに設けられたショーケースに入っていて、子供でもスムーズに見られます。ランチやディナーまで、家族そろって楽しく過ごせそうですね。

ページトップへ

(日経BP社「日経デザイン」 介川亜紀 フリー記者)2010年11月19日掲載
※『暮らしのUD ホッとワクワク』の記事内容は、掲載時点での情報です。

次回予告
第15回も引き続き、「東京ディズニーシー」を紹介します。
ページトップへ