2017年 新春号

[特集]

アーキテクツ・ホスピタリティ 

─ 建築家の名作ホテルと旅館に学ぶ

1994年に始まった浦一也さんの連載「旅のバスルーム」が、第100回を迎えた。この23年のあいだにも、ホテルや旅館を取り巻く環境はいろいろと変化してきたが、変わらないものもあることに気がつく。やはり寸法や配置は人間にとって普遍的なところがあるし、その場を心地よく感じた想いは、時を超えて人々の心に響く。連載と連動して、かつて建築家が設計した老舗の名作ホテルや旅館を特集する。建築が長いあいだ使いつづけられてきたのは、もちろんソフト面の運営によるところが大きいが、あわせて建築の力も、それを後押ししてきたにちがいない。時には迎賓館として国家を背負い、あるいはリゾートとして非日常の醸出を求められただろう。それらは過去の話のようで、おそらく簡単には薄れない「人をもてなす」という意志の根本の結晶でもある。

表紙写真/「俵屋」の客室「暁翠庵」
表紙撮影/川辺明伸

  • 表紙写真/「俵屋」の客室「暁翠庵」
    表紙撮影/川辺明伸

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