TOTO通信 2016年新春号

特集/
ビビッド・ジャパニーズ・スタイル
— 明るい和風

Special Feature Vivid Japanese Styles

伝統的なスタイルには、ある種の重さがある。背後に歴史や教養などの意味合いをはらみ、作法も多く、気軽には使いにくいこともある。正統な日本建築の道では、きびしい修業が課されるうえ、そもそも「和風」というレッテルを好まない建築家も少なからずいるにちがいない。
とはいえ、日本建築の長い歴史のなかで育まれた知性や感性はたくさんあるのだから、先人の賜物に学ばない手はない。時にはよい意味で軽く、もっと自由に、日本的なものを自分のものにできないだろうか。正統な日本建築ではないかもしれないが、独自に和を展開させた建築を特集する。偶然か必然か、そうした建築はどこか気持ちを明るくさせる。それが、「明るい和風」。

表紙写真/「本棟の家」の懸魚
写真/山田新治郎


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