編集ノート

「切妻の家」は子どもの絵の基本だろうか

 ニューヨーク在住のペインター、ドナルド・バチュラーは世界中から子どもの絵を集めて、それを下敷きに塗り重ねた絵を描いているけれど、子どもの絵にはものの原型があると語っていた。切妻という家の形は洗練された造形作家である建築家にとっても、抜きがたいひとつの形ということなのだろうか。洗練の極致、摩天楼にだって切妻、寄せ棟は結構ある。
 バウハウス、インターナショナル、モダンデザインと並べると切妻に縁が薄くなったけれど、やっぱり切妻にもどってくる。
 雨漏りしにくいというだけのことでもないだろう。懐かしいというだけで洗練した建築家がこの形に執着するとも思えない。執着する理由は何なのだろうか、その理由、単純に知りたいものだ。