TOTO通信 2014年夏号

家型を読み解く

雨や雪から身を守るため、住宅には勾配屋根がかけられることが多い。とりわけ、棟を境にふたつの傾斜した屋根面をもつ切妻屋根は、造りが簡単なためか、古今東西を問わず使われている。そのため、この切妻屋根は、まさに住宅をイメージさせる形態として、ときに「家型」とも称されるらしい。もともとは標準的な構法であり、バナキュラーな建築言語だろうが、「家」を表す記号として、軒を短くするなど、抽象化した用い方もされている。さらに周囲に切妻屋根が多いことから、それに合わせるために「家型」にすることもあるそうだ。こうした、さまざまな理由で使われている「家型」を読み解いていくのがこの特集。

表紙写真/「家の家」西側全景
写真/藤塚光政


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