編集ノート

壁が傾くと

「カヤバ珈琲」の玄関扉は昔ながらの、小割りされた硝子戸。四角く小割りされたガラスの四隅は三角の添え木が釘で留められている。
たいした職人技が求められているわけでもないようだ。縦軸、横軸に木を組んで、ガラスを当て、表裏四隅を三角の木で止める。
ガラスは六角形にトリミングされることになる。それだけで印象は昭和だ。大正だ。数十年来、創立以来、生きのびているシンプルで簡単なディテール。
あらためて数十年前のオヤジたちの見事なまでのデザインセンスに脱帽。職人さんの手業そのもののすばらしさの発見はちょっとうれしい。