TOTO通信 2012年春号

特集/あらためてディテール

DETAILを現代の英語の辞書で引くと、「建築の細部[装飾]」と出る。モダンデザイン全盛の現代でも、辞書は脈々と続く建築の歴史の痕跡を伝えている。しかし、現代の建築家に質問しても、DETAILを、少なくとも「装飾」と即答する人は少ないだろう。とはいえ、「建築の細部」と答える人もまた少数派に属する時代に入ったような気がする。あらためて学ぶことができた。ディテールは単なる「細部」という概念を払拭しつつあるようだ。建築をイメージする総体を具現化する重要なファクターのひとつ。ディテールという言葉は、新しい意味を身にまといはじめているらしい。

表紙写真/「八雲の家」のファサード見上げ
写真/藤塚光政


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