TOTO通信 2011年夏号

特集/

数だけでいえば飽和状態の住宅状況。とはいえ満足のいく空間に満ちているということではないらしい。年々、建設される住宅戸数をみれば、日本はいまだに世界に冠たる住宅新築国だ。危機感がないわけではない。望まれるのは単なる消費型ではない住宅の開発。最も手近で、かつ効率がよく、経済性も高い、消費エネルギーの少ない住宅の建設として注目されつづけているのは、ストック再生。しかしながら、まだこれぞ決定版という手法が出揃っているわけではなさそうだ。今もなお、さまざまな隘路を求めた手法の追求が試みられている。さらなる技術検証と発想の飛躍。団地へ、町家へ、農家へ、その試みを訪ねてみた。

表紙写真/「ひばりが丘団地ストック再生実証試験」で、エレベータと外廊下設置のために階段が解体撤去された階段室壁面。
写真/川辺明伸


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