水まわりの汚れ


1.汚れの正体


1-1種類と発生原因

コラム 細菌・カビとは?
コラム 浴室と居間にはどれくらいカビと細菌がいるの?




2.予防とお手入れ


2-1お手入れしないとどうなるの?

予防するには?

お手入れ方法


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水まわりの汚れ1.汚れの正体




コラム浴室と居間にはどれくらいカビと細菌がいるの?

「浴室にはよくカビが生えるが、他の部屋よりカビが多いの?」
「ほんとうに、ジメジメした梅雨はカビが増えるの?」
といった疑問を感じたことはありませんか。

そんな疑問を解こうと、“カビと細菌の数”について、次のような比較で違いがあるのか調査してみました。

空気中の浮遊と壁や床などの付着
浴室と居間
梅雨の前後と梅雨の期間中


1.『浮遊している』カビと細菌の数

浴室と居間、梅雨の前後と梅雨の期間中 で違いがあるのか、について調べました。

場所: 5家庭(集合4、戸建1)
・浴室(床中央部分)のカビで黒ずんでいない部分
・居間(テーブルの上)
時期: 梅雨入り前(2002.6.10)、梅雨の期間中(2002.6.27)梅雨明け後(2002.7.24)
方法: 衛生試験法(1)−落下細菌数試験法(2)に準ずる
(1) 衛生試験法
公衆衛生の分野で、衛生化学面から良否を判断するために日本薬学会が定めた試験法。


(2) 落下細菌数試験法
培地の入った容器を一定時間置いた後、培養して菌の数を計測する方法。
《カビ》
《細菌》
図1.浮遊カビ数
図2.浮遊細菌数

調査の結果、次のことが判りました。

浮遊しているカビ・細菌の調査結果まとめ

  浴室と居間の比較 梅雨時期と梅雨前後の比較
カビ 大きな差なし 梅雨時期は多い
細菌 大きな差なし 大きな差なし


サンプリングした家庭の環境評価
参考までに、5家庭の浮遊カビ数と浮遊細菌数を、(表1)環境試験法−空気試験に記載されている成績判定基準表 から判定した結果です。

(表1)室内空気試験−成績判定(3)結果
  カビ 細菌
  梅雨前 梅雨中 梅雨後 梅雨前 梅雨中 梅雨後
  浴室 居間 浴室 居間 浴室 居間 浴室 居間 浴室 居間 浴室 居間
a A A A A A A A A A A A A
b A A A A A A B A A A A A
c A A A A A A A A A A B A
d A A A A A A A A A B A A
e A A A A A A B A A A B A
(3) 普通室内(住宅、事務所などの日常生活をする屋内)空気の判定基準を用いた。
空気試験成績判定基準 A:29コ以下、B:30〜74コ、C:75〜149コ、D:150〜299コ、E:300コ以上

判定基準AまたはBで、今回サンプリングした5家庭の浴室および居間はいずれも清潔な空間だと思われました。


2.『付着した』カビと細菌の数

空中に浮遊しているカビや細菌の数に、浴室と居間で大きな差は見られませんでしたが、付着している数に、違いはあるのでしょうか。また、梅雨の期間中と後で違いがあるのでしょうか。

浴室(床、壁の上部と下部)と居間(テーブルの上)、梅雨の期間中と梅雨の後 で違いがあるのか、について調べました。
場所: 5家庭
・浴室(床中央部分、壁上部、壁下部)のカビで黒ずんでいない部分
・居間(テーブルの上)
時期: 梅雨入り前(2002.6.10)、梅雨の期間中(2002.6.27)梅雨明け後(2002.7.24)
方法: スタンプ法(4)による定性試験
(4) スタンプ法
試験場所に、培地を押し当てて菌を回収した後、培養し菌の数を計測する方法。
図(部屋) 《カビ》 図3.付着カビ数

図(部屋) 《細菌》 図4.付着細菌数

(表2)一般住宅等のスタンプ法による環境汚染評価の判定基準(5)
10平方センチ当りの集落数(コ) 汚染度 点数
0 発育なし 0
10以下 わずかな汚染 1
11〜30 軽度の汚染 2
31〜100 中度の汚染 3
101以上 重度の汚染 4
集落融合 5
(5) 引用文献:L.T.CATE:J.Appl.Bact.,28,221-223(1965)

汚染度を、(表2)一般住宅等のスタンプ法による環境汚染評価の判定基準に従って判定した結果、次のことが判りました。

付着しているカビ・細菌の調査結果まとめ

浴室と居間の違い

  多い←→少ない
カビ 浴室の床 居間のテーブル 浴室の壁下部 浴室の壁上部
細菌 浴室の床 浴室の壁下部 居間のテーブル 浴室の壁上部
梅雨時期と梅雨前後の違い

  梅雨時期と梅雨前後の比較
カビ 梅雨時期は全ての場所で多い
細菌 場所によっては差がない

調査結果 全体まとめ


湿度の高い梅雨の期間中は、前後の時期に比べて『浮遊』している、または『付着』しているカビが多く検出されました。

『浮遊』している細菌やカビは、意外にも、浴室と居間で同じくらい検出されました。

『付着』している細菌やカビは、カビが生えていない場所をサンプリングした限りでは、浴室と居間で同じくらい検出されました。

考察


梅雨の時期は、それ以外の時期に比べてやはりカビが増えることが判りました。しかし、今回の試験では浴室のカビの数は、居間と比べた場合、差はありませんでした。

では、なぜ、浴室ではカビがよく生えるのでしょうか。
カビは、湿度、栄養分、温度の条件が揃うと繁殖します。
浴室は、他の部屋に比べて、高湿度で石けんや垢などの栄養源が豊富なので、カビが繁殖しやすい環境だからだと思われます。


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