選考内容について

今回は応募総数16,101句もの応募をいただきました。その中から、「おしりだって洗ってほしい」のコピーライター仲畑貴志氏に選考いただき、最優秀賞(1句)・環境賞(1句)・キッズ賞(4句)・優秀賞(14句)・佳作賞(30句)が決定しましたのでご紹介します。

ほんの小さなスペースのトイレが、会社や家庭といった、日常生活のなかで重要な役割を担っていることがわかる句が多く寄せられました。

トイレ川柳5回記念賞(最優秀賞)・環境賞・キッズ賞・優秀賞の20句については、TOTO出版発行のトイレットペーパー型のトイレ川柳集「第5回トイレ川柳大賞(350円予定)」に掲載し11月10日(いいトイレの日)に出版予定です。

審査員コメント

コピーライター仲畑貴志氏

TOTOトイレ川柳も5回目となりました。
つづけると、やはり深まるものなのでしょうか。今年のトイレ川柳5回記念賞は素晴しい。
『いいですね大小ありに上下なし』という「ヘイさん」さんの句。
トイレと自分との関係にとどまらず、なんと人間関係、さらに大げさに言えば人権意識にまで飛躍した句が生まれました。
それも、スローガンのように高所からの表現ではなく、ユーモアセンスにくるんだ表現です。社会の「上下」に対して、あの「大小」なのですから。
もとより、トイレという存在は威張っていない。日々、私たちの生活を、あれだけ支えながらも端然と、いつもそこにある。気どった者や、傲慢や、虚飾を笑うという川柳のスタンスからすると、トイレ川柳はその出発点において、すでにメインストリームなのです。
またキッズ賞では、『トイレまで走って走って行ったんだ』という句が目を惹きました。
この緊迫感はレトリックからは生まれません。言語化する前の、胸にある思いや想いを映した表現にはかないません。
そして、「川柳という表現は、説明ではない」という、基本をもう一度教えられました。
ありがとう。

コピーライター 仲畑貴志

仲畑貴志氏について

コピーライター。東京コピーライターズクラブ会長。
1947年京都市生まれ。日本の広告界を代表するコピーライター。ADC賞、カンヌ国際広告映画祭金賞など受賞多数。代表作に、ウォシュレットの発売キャンペーン広告「おしりだって洗ってほしい」や「目の付けどころがシャープでしょ」(シャープ)、「世の中バカが多くて疲れません?」(エーザイ・チョコラ BB)、「一緒なら、きっと、うまく行くさ。」(セゾンカード)、「ココロも満タンに、コスモ石油」(コスモ石油)など。
18年にわたって連載されている毎日新聞人気コーナー「仲畑流万能川柳」の選者としても知られる。

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