技術職 齋藤 陽香

機器水栓事業部 材料工学専攻卒、2009年入社
衛陶事業部 衛陶開発第一グループ

ネオレストハイブリッドの便器洗浄動作を、自分が決める。

「6割の人の生活を担う責任がある」

会社を選ぶときの絶対条件は、毎日自分や家族が使う、生活になくてはならないものをつくっていることでした。文房具や家具メーカーなども回る中で、TOTOを選んだ理由は、会社説明会で「シェアが6割あるということは、6割の人の生活を担うということ」と言われたから。そういう責任感を持っている会社なら、目標を持ってしっかり仕事ができると思ったんです。

ネオレストのポンプの電気制御を担当。

配属されたのは、大便器や洗面器といった衛生機器を開発する部署。1年ほどOJTで、便器の性能評価方法、2次元・3次元CADなど開発の手段を学んだ後、「ネオレストハイブリッド」の開発に携わりました。
2012年以前のネオレストは大洗浄4.8ℓの洗浄水量が必要でしたが、新ネオレストハイブリッドは、節水のため世界標準の洗浄水量3.8ℓを、他社に先駆け日本国内で発売することを目標とした製品でした。これを実現するため、新洗浄動作制御開発と新便器形状開発の2チームで役割分担し業務を推進していきました。私は新洗浄動作制御開発のチームとして、便器に3.8ℓちょうどの洗浄水を流す、制御装置(コントローラ)の開発を手がけました。

アイデア出しから試作、検証、生産対応まで、開発に関わるすべてのサイクルに携わる。

最適な洗浄動作とするために、構成部品のそれぞれの動作をどうするべきかチームで案を出し合い、良さそうなものを選別。それをもとにエレクトロニクス技術本部にプログラミングを依頼して装置を試作、構成部品を動かして検証。制御だけで目標に届かなければ便器形状改良チームに形状変更を相談、そうすると、構成部品の最適な動作も変わるので便器形状に合わせて調整――そんなサイクルを、3ヶ月ほど繰り返しました。
最後の壁で、どうしても200cc減らせないということがありました。たかだかコップ1杯と思うでしょうが、これが達成できなければ競合他社の製品と同じになってしまいます。2チームで実験室に行きパソコンで一つひとつ制御を変えながら、便器の形状を少しずつ調整し、何とか実現しました。

トイレの動かし方を司っているのは制御。

トイレは誰でも毎日使うもの。お客様のくらしを支えているトイレの動きを自分が決めている、それも若手のうちから任せてもらえるというのは、大きなやりがいです。べテラン社員はすでに仮説を持っているようなことも、育成を考えて、あえて若手社員に考えさせようとしてくれるんです。最近は、他の部門の人が、ネオレストについてわからないことがあると尋ねて来てくれるようになりました。自分の成長を感じられるし、非常に嬉しい瞬間ですね。

別のものを一から勉強してみたい気も。

今後の夢としては、今までとは全く違う制御・機構を搭載したネオレストにチャレンジして、もっとお客様に感動を与える製品を開発していきたいですね。
一方で、そろそろ別のものを一から勉強してみたい気持ちもあります。技術者の中には、ある分野を極めたいという人もいると思うけれど、私はいろいろなことを手がけたい。動作だけではなくて、ものをつくる仕事も経験したいですね。

学生のみなさんへのメッセージ

学生のうちに時間を有効に使って、やりたいことをやってほしいと思います。自分は何もやらずに後悔したので。
あと、専攻を活かすことを考えすぎない方がいいと思います。私は、大学ではバイオマテリアル(人工骨・インプラントなどの、人間の生体に移植することを目的とした材料)の研究をしていましたが、配属先では全く違う仕事に就きました。けれど、仕事は楽しかったし、衛生陶器のことを何も知らなかった私も、先輩や他部門の人たちと議論できるまでに成長しました。知識は、配属された部署で勉強していけば身に付きます。TOTOは、たとえどんなに忙しくても、勉強したい気持ちを応援してくれる人が多いですからね。
2018採用エントリーはこちらから
Share

CLOSE