TOTO
坂 茂の建築
 
坂 茂の建築
材料・構造・空間へ
著者=坂 茂
企画・監修=真壁智治
発行年月=2017年4月
体裁=B5判変型(190×250mm)、並製、400頁、和英併記
ISBN=978-4-88706-365-5

デザイン=岡本 健+遠藤勇人(okamoto tsuyoshi+)

定価=本体3,900円+税
建築家・坂 茂の活動が一冊に。作品集の決定版
TOTO出版は、2017年4月19日(水)よりTOTOギャラリー・間で開催する展覧会「坂 茂:プロジェクツ・イン・プログレス」に併せて、『坂 茂の建築――材料・構造・空間へ』を4月18日(火)に発行しました。

東京、パリ、ニューヨークに事務所を構え、国境を超えて活躍する坂 茂氏は、作品づくりと災害支援活動を両立させてきた、世界でも稀有な建築家です。2014年には建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞し、いま世界で最も注目される建築家のひとりです。

本書では、30余年にわたる坂 茂氏の113作品を、美しい写真と図面とともに紹介します。坂氏の多岐にわたる活動を、5つのカテゴリーと16のテーマに体系化して示すことで、坂氏のつくり出す作品や活動がどのような進化を遂げたのか、その変遷をわかりやすく追うことができるようになっています。
初期の住宅作品をはじめ近年注目を集める木造の大架構空間、さらには世界中に流通する紙管を用いることで、災害時の応急対応を劇的に効率化させた仮設住宅まで、坂氏の代表作・重要作・最新プロジェクトを掲載しています。坂氏のアイデアがより純粋に発露したプロダクト作品も必見です。カバー裏面には、計画案を含む全作品が掲載された、「坂 茂建築年表」も収録。まさに坂建築を知り尽くすことのできる内容となっています。

設計に従事する実務者はもちろん、建築設計の道を志す学生や若い設計者に、ぜひ手に取っていただきたい、見どころ満載の一冊です。
立ち読み
プロフィール
坂 茂(ばん しげる)
[略歴]
1957年 東京生まれ
1984年 クーパー・ユニオン建築学部(ニューヨーク)卒業
1982~83年 磯崎新アトリエ勤務
1985年 坂茂建築設計設立
1995~99年 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)コンサルタント
1995年 災害支援活動団体 ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク (VAN)設立
2001~08年 慶應義塾大学環境情報学部教授
2010年 ハーバード大学GSD客員教授、コーネル大学客員教授 2011年~ 京都造形芸術大学教授
2015年~ 慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授

[受賞歴]
2004年 フランス建築アカデミー・ゴールドメダル
2009年 日本建築学会賞作品部門
2014年 プリツカー建築賞
2014年 フランス芸術文化勲章コマンドゥール
2015年 朝日賞
2016年 JIA日本建築大賞
など多数
目次

坂 茂論:三宅 理一

ジョン・ヘイダックからの試行

3枚の壁 建築家のスタジオ[1988]|ヴィラ トリイ[1990]|I ハウス[1991]|石神井公園の集合住宅[1992]|デンティストの家[1994]|9スクウェア・グリッドの家[1997]|アイビー・ストラクチャー1[1998]|アイビー・ストラクチャー2[2000]|ベニヤ三角格子の家[2001]

紙への試行

紙のギャラリー[1994]|紙の家[1995]

建築のフォームを見つける 1――材料・構造の合理から

JR 田沢湖駅[1997]|羽根木の森[1997]|今井病院付属託児所[2001]|今井篤記念体育館[2002]|紙の資料館 特種製紙総合技術研究所 PAM A[2002]|羽根木の森 アネックス[2004]|ブルゴーニュ運河博物館 資料館[2005]|アルテック・パビリオン[2007]

ケーススタディハウス

ヴィラ クル[1991]|PCパイルの家[1992]|ダブル・ルーフの家[1993]|壁のない家[1997]|はだかの家[2000]

ミース再読

カーテンウォールの家[1995]|2/5ハウス[1995]|無垢杉の家[2015]

紙の架構体

紙のドーム[1998]|ハノーバー国際博覧会2000日本館[2000]|ペーパードーム アムステルダム/ユトレヒト[2003/2004]|ブルゴーニュ運河博物館 ボートハウス[2004]|バザレリー・パビリオン[2006]|紙の橋[2007]

建築のフォームを見つける 2――プログラム探究から

紙の資料館 特種製紙総合技術研究所 PAM B[2001]|ジーシー名古屋営業所[2004]|成蹊大学情報図書館[2006]|ニコラス・G・ハイエックセンター[2007]|メタル・シャッター・ハウス[2010]

家具の家

家具の家NO.1[1995]|ガラス作家のアトリエ[2006]|サガポナック・ハウス[2006]

シャッターの家

ガラスシャッターの家[2003]|写真家のシャッター・ハウス[2003]|メゾンE[2006]

景観の家

ピクチャー・ウィンドウの家[2002]|三日月の家[2008]|羽根木公園の家 景色の道[2010]|ヴィラ・ヴィスタ[2010]

虚の家

楕円虚の家[2009]|仙石原の家[2013]

紙の建築

ねむの木こども美術館[1999]|紙のスタジオ[2003]|紙の仮設スタジオ[2004]|京都造形芸術大学 災害支援センター[2013]|ノマディック美術館 ニューヨーク[2005]|ノマディック美術館 サンタモニカ[2006]|ノマディック美術館 東京[2007]|ペーパーテイナー美術館[2006]|メゾン・エルメス・パビリオン[2011]|カンペール 巡回パビリオン[2011]|ゴーリキー・パーク仮設美術館 GARAGE[2013]

建築のフォームを見つける 3――木が拓く建築

ヘスリー・ナインブリッジズ・ゴルフクラブ[2010]|ポンピドー・センター - メス[2010]|タメディア新本社[2013]|アスペン美術館[2014]|スコルコボ ゴルフ クラブハウス[2014]|大分県立美術館[2015]|モナコケーブルカー駅[進行中]|ティームセブン新社屋[進行中]

災害支援

紙のログハウス 神戸[1995]|紙のログハウス トルコ[2000]|紙のログハウス インド[2001]|紙の教会 神戸[1995]|ペーパードーム 台湾[2008]|カトリックたかとり教会[2007]|成都市華林小学校 紙管仮設校舎[2008]|ラクイラ地震復興支援仮設音楽ホール[2011]|女川町コンテナ多層仮設住宅[2011]|集会所[2011]|紙のアトリエ[2011]JR 女川駅[2015]|LVMHこどもアート・メゾン[2013]|紙の大聖堂[2013]|津波後のキリンダ村復興プロジェクト[2005]|ネパール復興住宅プロジェクト[進行中]|クムジュン・スクール[2017]|エクアドル仮設シェルター[進行中]|熊本仮設住宅[2016]|紙の間仕切りシステム イタリア中部地震[2016]

建築のフォームを見つける 4――大架構空間をつくる

スウォッチ・オメガ新本社[進行中]|ラ・セーヌ・ミュジカル[2017]|WTC 跡地グラウンド・ゼロ コンペティション[2003]|新国立競技場案[2012]

プロダクト

ミラーボール/照明[進行中]|ハイステップ[1987]|多目的展示用パネル[1988]|L-ユニットシステム[1993]|紙管とベニヤのスツール[1997]|紙の茶室[1999]|カルタシリーズ[1998]|四角いトイレットペーパー[2000]|三角スケールペン[2004]|10ユニットシステム[2009]|スケール 1/30 フルーツボール[2009]|カトリックたかとり教会のベンチ[2007]|カーボンファイバーの椅子[2009]|オーバル45°[2010]|ユミ/照明[2011]|マル器[2011]|メス・チェア[2011]|ローゼンタール・カップ&ソーサー[2012]|新仮設住宅システム[2013]|House Vision 2[2016]

将来の“ 戒め”としての作品集:坂 茂
プロフィール
クレジット
年表から読み解く坂 建築:真壁 智治(カバー表)
坂 茂建築年表(カバー裏)

関連書籍
坂茂
企画・編集=ギャラリー・間
関連展覧会
関連講演会
2017年4月19 日(水)|有楽町朝日ホール
講師=坂 茂