TOTO
水の環境戦略
 
水の環境戦略
節水でCO2削減
著者=清水康利
発行年月=2014年8月
体裁=A5判(148×210mm)、並製、160頁
ISBN=978-4-88706-342-6

定価=本体2,500円+税
節水ミニマルインフラストラクチャで実現する環境貢献シナリオ
アジアにおける水資源の保全、温暖化対策が急務となる中、アジア節水会議の事務局長を務める著者の清水康利氏は、「節水によるCO2削減」の概念を学会や行政などへ幅広く提言し、国内のみならず、アジアの発展途上国における都市の水インフラストラクチャへの影響を踏まえた、節水型都市づくりを提案してきました。

本書は、水とエネルギーとの関係に着目し、これまで、温暖化対策として語られることの少なかった生活空間での節水に焦点を当て、持続的発展のためのソリューションのひとつとして「節水型の都市づくり」を提案するものです。

具体的には、生活用水が上水および建物内の給水システムを経て生活者に供給され、使用後に再び排水システムを経て河川に還元されるまでに消費されるすべてのエネルギーを対象とし、その低減を目指そうというものです。それは、インフラの整備から節水機器の普及促進、さらには生活者の節水意識の向上といった、まさに行政、機器メーカー、生活者が一体となって実現していく環境貢献シナリオです。

身近な水環境の問題を通してCO2削減を考える機会として、水分野の研究者、行政関係者、企業の方のみならず、広く環境を学ぶ学生の方々にも読んでいただきたい一冊です。
立ち読み
プロフィール
清水康利 Yasutoshi Shimizu
アジア節水会議事務局長
1957年生まれ、九州工業大学工業化学科卒業、工学博士(東京大学)。日本電池株式会社(現:株式会社ジーエス・ユアサコーポレーション)研究所勤務を経て、東陶機器株式会社(現:TOTO株式会社)に入社し、浄化槽、ディスポーザシステム等の環境機器の研究開発に従事したのち、環境経営統括部長としてTOTOの環境目標策定を主導した。 また、企業活動の傍ら、九州工業大学、長崎大学、筑波大学の客員教授を併任して学生・社会人への環境教育を実施するとともに、国立環境研究所、建築研究所、早稲田大学、明治大学などの客員研究員として、各組織で水環境研究のプロジェクトを推進してきた。現在は、アジア節水会議の事務局長として、節水型社会形成に向けたシナリオ提言を日本政府経由アセアン諸国に発信、助言等する活動を推進している。
目次

巻頭言  はじめに

第1章 水問題と地球環境
1-1 水戦略検討の背景
1-2 水戦略検討範囲
1-3 水戦略検討の方向

第2章 既存インフラでの節水の影響
2-1 節水量予測
2-2 節水の影響分析
2-3 ライフサイクル全体での影響評価

第3章 節水型社会形成に向けた国内展開
3-1 耐久消費財を活用した環境貢献モデル
3-2 企業努力
3-3 啓発活動
3-4 節水ラベリング、普及助成制度
3-5 行政との協業
3-6 炭素クレジット制度の活用

第4章 発展途上国での節水プロジェクト展開の意義
4-1 アジアでのインフラストラクチャの整備状況
4-2 ベトナムでの水使用行為と機器の性能
4-3 ベトナムでの節水の環境貢献ポテンシャル

第5章 節水ミニマルインフラストラクチャ構想
5-1 節水プロジェクト実施上の課題と対策
5-2 二国間クレジット(JCM)事業の概要
5-3 二国間クレジット事業実現に向けた環境整備
5-4 都市丸ごと低炭素化シナリオへの拡張
5-5 節水ミニマルインフラストラクチャ展開計画
5-6 アジア節水会議のグローバル連携

第6章 総括
さいごに

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