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藤森照信の原・現代住宅再見3
 
藤森照信の原・現代住宅再見3
著者=藤森照信 
写真=下村純一
発行年月=2006年9月
体裁=菊判(152×218mm)、上製、232頁
ISBN=978-4-88706-272-6

ブックデザイン=岡本一宣デザイン事務所

定価=本体2,400円+税
分析、解析、はたまた饒舌――これぞ、フジモリ流究極の建築・鑑定眼!!
 藤森照信氏が名作住宅の今を訪ね歩く大好評シリーズ『藤森照信の原・現代住宅再見』に、このたび第3弾が登場しました。
 今回は、近代建築の巨匠・前川國男の「自邸」(1942年)、内田祥哉の「自邸」(1961年)から、いまや世界のトップランナーとなった伊東豊雄の処女作「アルミの家」(1971年)や妹島和世の「梅林の家」(2003年)、さらに最近建築界をあっと言わせたふたつの住宅、藤本壮介の「T house」(2005年)と西澤立衛の「森山邸」(2005年)など、時代の幅も1940年代から2005年までとぐっと広がりますます多様な住宅が登場しています。
 「現代住宅の源流(ルーツ)を見極める」というテーマのもと、モダニズム住宅の代表選手たちを紹介してきた前2作。しかし、この2冊でひととおり代表作を紹介し終えた感をもつ藤森氏は、この第3巻では前2巻で紹介した住宅とはまったく異なる文脈上にある名作を集めました。それは、モダニズムが標榜していた価値観――小さくても住み心地がよく、使いやすい間取り――に立脚点を置かない住宅たちです。藤森氏はこれらの住宅こそ、「社会改良につながる1920年代後のモダニズムが確立した以降の反対勢力」(序文より)と位置づけ、「アナーキズム住宅」と名づけています。モダニズムのルーツを旅し終えた藤森氏が、その次の流れを見いだしたのが、この第3巻に出てくる住宅たちなのです。
 日本の近代を支えたモダニズムの反動を受けて生まれた、アナーキズム精神を宿した名作たちが、ここに集結しています。どの住宅も見堪え、批評堪え十分。膨大な知識から導かれた深い洞察を、カメラマン下村純一氏の豊かな写真と藤森氏ならではの豪快な語りで綴る、見て楽しく読んで納得の建築探訪記です。
著者プロフィール
藤森照信 Terunobu Fujimori
建築家・建築史家。
1946年長野県生まれ。71年東北大学工学部建築学科卒業、78年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。専攻は建築史・生産技術史。現在、東京大学生産技術研究所教授。
『明治の東京計画』(岩波書店)で毎日出版文化賞、『建築探偵の冒険 東京編』(筑摩書房)で日本デザイン文化賞、サントリー学芸賞、「赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)」(1997年)で日本芸術大賞、「熊本県立農業大学学生寮」(2000年)で日本建築学会作品賞、一連の論文により日本建築学会賞(論文)受賞。その他の主な著書に『日本の近代建築』(上下、岩波新書)、『丹下健三』(丹下健三・藤森照信著/新建築社)、『藤森照信 野蛮ギャルド建築』(TOTO出版)、『藤森照信の特選美術館三昧』(TOTO出版)など。またその他の主な建築作品として、「神長官守矢資料館」(1991年)、「タンポポハウス」(1995年)、「天竜市立秋野不矩美術館」(1998年)、「大島椿城」(2000年)、「養老昆虫館」(2005年)、「ラムネ温泉」(2005年)などがある。
写真家プロフィール
下村純一 Junichi Shimomura
建築写真家。日本写真家協会会員。
1952年東京都生まれ。早稲田大学理工学部、同大学第一文学部卒業。早稲田大学、武蔵野美術大学で近代建築デザインおよび写真実習の講師を務める。著書に『不思議な建築』(講談社)、『薔薇と幾何学』(平凡社)、写真集に『アール・ヌーヴォーの邸宅』(小学館)、『銭湯からガウディまで』(クレオ)、『感性のモダニズム』(学芸出版社)などがある。
目次

はじめに
Chapter 1: イメージの源は、“伊勢神宮”――前川國男の「自邸」
Chapter 2: 立てれば迷宮、開けばモダニズム――内田祥哉の「自宅」
Chapter 3: 奇妙な不在感――坂本一成の「水無瀬の町家」
Chapter 4: 内側からの生成――伊東豊雄の「アルミの家」
Chapter 5: “反転”の住宅――原 広司の「自邸」
Chapter 6: ロマネスクか、はたまたバルサ材か――室伏次郎の「大和町の家」
Chapter 7: 人口土地の夢――大高正人の「坂出市人工土地」
Chapter 8: 絶対0度への回帰――岸 和郎の「日本橋の家」
Chapter 9: 言葉はいらない――難波和彦の「箱の家―7」
Chapter 10: 物品の詩学――坂本一成の「House SA」
Chapter 11: “透明”に行き着く――妹島和世の「梅林の家」
Chapter 12: 叙情詩人の小部屋――立原道造の「ヒアシンスハウス」
Chapter 13: 21世紀の縄文住居――藤本壮介の「T house」
Chapter 14: 平成の分棟型住居――西澤立衛の「森山邸」
あとがき
初出誌一覧

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講演者・執筆者=磯崎新、鈴木博之、山口勝弘、梅沢良三、中川武、尾島俊雄、小池一子、藤森照信、安藤忠雄、佐藤健、榮久庵憲司、西谷章、森正洋、松村秀一、ヨルク・グライター、石山修武、マリア・セシリア・ロスキアボ・ドス・サントス、難波和彦、古谷誠章
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著者=藤森照信
企画・編集=ギャラリー・間
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著者=吉村順三、宮脇檀、六角鬼丈、藤森照信、中村好文
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責任編集・写真=藤塚光政
文=隈研吾
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監修=榎本了壱
著者=榎本了壱、高松伸、武邑光裕、高田みどり、川崎徹、竹山聖、浅葉克己、宮本隆司、藤森照信