定価2,940円(本体2,800円+税)
2006.05発行
224×304mm ハードカバー 288ページ
翻訳 みつじまちこ
ブックデザイン 有限会社ジャッジ
ISBN 978-4-88706-269-6
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■世界24か国の家族のごはん
家族と1週間分の食品のポートレイト、食事風景を中心とした一家のルポルタージュ、1週間分の食品リスト、各家庭のご自慢のレシピ、食の問題を提起する6つのエッセイを収録。家族の暮らしから現代の「食」の世界地図を描く、壮大なプロジェクト。
「食べること」は、私たちの生命を支える最も基本的な行為です。人類の歴史が始まった瞬間から私たちは、日々「食べること」を繰り返してきました。この、地球上最も根源的で最も古い歴史をもつ「食べる」という行為の「現在(いま)」を、ふたつの側面――「ファミリー」と「グローバリズム」――からレポートしたのが本書です。
食べ物は常に一家の中心にあって、家族を結びつけてきました。しかし、いまや母親の手料理はスーパーマーケットの総菜や巷にあふれるファストフードにとって代わられ、それにともなって家庭生活そのものも大きく変わろうとしています。一方、こうした食の流通システムに乗り遅れた国々には、いまだに飢えに苦しむ人々が大勢います。統計によると、現在地球上で何億もの人々が食料不足にあえいでいる一方で、それと同じ数の人々が、太りすぎだったり病的な肥満症にかかっています。この驚くべき「格差」を、どう考えたらよいのでしょうか。
ピーター・メンツェルとフェイス・ダルージオは、かつてパプアの密林の奥地に住む原住民を訪ねた際、日々の食料に事欠き栄養不良を起こしている彼らが、インスタントラーメンを生のままかじっている姿にショックを受け、このプロジェクトをスタートさせたといいます。ひとつの鍋の粥を分け合うスーダンの難民キャンプ、内戦の傷跡を残すサラエボ、雨季のわずかな水に頼るチャド、氷上の狩で生活を支えるグリーンランド、不安定な政権に揺れるキューバ、「腹八分目」で長寿を誇る日本、ファストフードの溢れるアメリカなど…。それぞれの国の「家族のごはん」という身近な話題から世界の今を見据える、貴重な一冊です。
■ベストセラー「地球家族シリーズ」第3弾
本書は、ペストセラー『地球家族(原題「Material World」)』(TOTO出版刊)シリーズ第3弾となります。いま地球上でもっとも重要なテーマである「食」。一家の1週間分の食料や生活風景などを写した写真によって、家族の食卓が人々をどう結びつけているのか、国ごとの格差が食生活にどのようなかたちで現れているのか、食の流通システムが現代社会にどのような問題を投げ掛けているかなど、私たちの身近な生活から地球全体の食の「現在」を俯瞰した意欲作です。
昨年アメリカで発売された原作『HUNGRY PLANET(ハングリー・プラネット)』は、世界各地で大きな反響を呼び、増刷を重ねるとともに、Gourmand(グルマン)・ワールド・クックブック・アワードの「2006年度クックブック・オブ・ザ・イヤー」の受賞も決定いたしました。本書はこの本の完全翻訳版になります。
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本書の内容
| ■24か国、30家族、1週間分、600食。家族と食材のポートレートと暮らしのレポート |
ブラウンさん一家(オーストラリア先住民系)
モリーさん一家(オーストラリア)
ナムガイさん一家(ブータン)
デュドさん一家(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
アブバカルさん一家(チャドのスーダン難民キャンプ)
ムスタファさん一家(チャド)
ドンさん一家(中国・都市部)
ツゥイさん一家(中国・農村部)
コスタさん一家(キューバ)
エイメさん一家(エクアドル)
アフマドさん一家(エジプト)
ルモワンヌさん一家(フランス)
メランダーさん一家(ドイツ)
ベイントンさん一家(イギリス)
マドセンさん一家(グリーンランド・イヌイット系) |
メンドーサさん一家(グアテマラ)
パトカールさん一家(インド・ベジタリアン)
マンツォさん一家(イタリア・シチリア)
ウキタさん一家(日本・東京)
マツダさん一家(日本・沖縄)
アル・ハガンさん一家(クェート)
マトモさん一家(マリ)
カザレーゼさん一家(メキシコ)
パトソーリさん一家(モンゴル)
カバーニャさん一家(フィリピン)
ソブツィンスキーさん一家(ポーランド)
チェリクさん一家(トルコ)
キャベンさん一家(アメリカ合衆国)
リーバイスさん一家(アメリカ合衆国)
フェルナンデスさん一家(アメリカ合衆国) |
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■現代社会の食の問題を投げ掛ける6つのエッセイ
「ベイクド、ボイルド、ロースト、アンドフライド」byアルフレッド・W・クロスビー
「マックにする? スローにする?」byコービー・クマー
「世界の屋台事情」byチャールズ・C・マン
「顔の見える食べ物」byマイケル・ポラン
「海の倫理学」byカール・サフィーナ
「糖尿肥満症」byフランシーン・カウフマン
■充実したデータ群
1)家族の一週間分の食料リストと食費(日本円に換算したもの)
2)家族のスペシャルレシピ(わが家の定番料理)
3)各国の特色と食糧事情を表すデータ
共通…人口、面積、人口密度、都市人口、平均寿命、出産率、1人あたりのGDP、1人あたりの カロリー摂取量、肥満人口、肥満症人口、マクドナルドの店舗数、ビッグマックの値段、1人あたりの年間アルコール消費量、1人あたりの年間たばこ消費量など。
各国ごと…先住民人口(オーストラリア)、難民キャンプ数(チャド)、サラエボ包囲での死者数(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、1日250円未満で暮らす人口(エクアドル、フィリピンなど)、安全な水の入手可能人口(中国)、100歳以上の人口(日本・沖縄)など。
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ピーター・メンツェル Peter Menzel
科学、環境の分野で国際的に活動している報道写真家。『ライフ』、『ナショナル・ジオグラフィック』、 『スミソニアン』、『タイム』、『ニューヨーク・タイムズ』など多数の雑誌に写真を提供しており、ワールド・プレス・フォト賞、ピクチャー・オブ・ザ・イヤー賞を複数回受賞。「地球家族(マテリアルワールド)」シリーズでは企画、監督、主要カメラマンを務めている。
フェイス・ダルージオ Faith Daluisio
「地球家族(マテリアルワールド)」シリーズの主要ライターを務めるジャーナリスト、編集者。1999年『Man Eating
Bugs: The Art and Science of Eating Insects』の監修執筆により、ジェームズ・バート財団ベストブック賞を受賞。テレビニュースの番組プロデューサー時代に、ラジオ・テレビニュース・ディレクターズ協会賞、テキサス・ヘッドライナー財団賞の受賞歴がある。
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