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藤森照信の特選美術館三昧
 
藤森照信の特選美術館三昧
4刷
著者=藤森照信
写真=藤塚光政
発行年月=2004年6月
体裁=菊判(218×152mm)、並製、312頁
ISBN=978-4-88706-236-8

ブックデザイン=木下勝弘(株式会社 デザイン倶楽部)

定価2,750円(本体2,500円+税10%)
何度も訪れてしまうあの美術館の秘密。お気に入りの美術館がきっと見つかります。
――日本の美術館は、世界的にみると、きわめて特異である。質のことはひとまず置いておいて、その量がちょっと変わっている。全国津々浦々の市町村に立派な美術館があるという状況は世界広しといえども日本独特の状況。多いのだ。とにかく美術館の数が多い。
こういう状況は、近代前から美術の国を誇って任じるフランスやイタリアやスペインにも、近代になってからにわか美術大国となったアメリカにも観察されない。世界的なコレクションを誇る大美術館はあるけれど、町村まであまねく分布するようなことはない。今や日本列島は、美術館列島なのである――(はじめにより)
藤森照信が日本国内の美術館の中から27件を厳選。国立西洋美術館、ベネッセハウス、イサムノグチ庭園美術館をはじめ大小さまざまな美術館を訪れ、それぞれの特徴、建築秘話などを紹介しています。戦前には日本に数件しかなかった美術館が戦後50年間に急速に増えていることなど、日本独自の美術館の発展にも触れながら、歴史家ならではの視点を随所にちりばめ、現在の美術館の姿を浮かび上がらせます。
美術館紹介といえば、絵や彫刻のコレクションに焦点を当てられがちですが、本書では特に建築を主役とし、それぞれの美術館空間の楽しみ方、見所を建築探偵ならではの切り口で紹介しています。美術品を展示する空間を建築家がどのように考え、設計したのかがわかるとまた改めて足を運んでみたくなります。藤塚光政氏によるオールカラーの美しい写真と、週末のお出かけに便利な美術館情報とアクセスMAPを盛り込んだ充実の1冊です。
建築探偵の「目」が解き明かす味わい深い美術館27件の見所。読めば行かずにはイラレナイ!
著者プロフィール
藤森照信  ふじもりてるのぶ
建築家 建築史家 東京大学生産技術研究所教授
1946年長野県生まれ。1971年東北大学工学部建築学科卒業。
1978年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。
1980年工学博士(東京大学)。専攻は建築史、生産技術史。
『明治の東京計画』(岩波書店)で毎日出版文化賞、『建築探偵の冒険 東京篇』(ちくま書房)で日本デザイン文化賞、サントリー学芸賞。そのほか主な著書に『看板建築』(三省堂)、『昭和住宅物語』(新建築社)、『日本近代建築』(上下、岩波新書)、『天下無双の建築学入門』(ちくま書房)、『藤森照信 野蛮ギャルド建築』(TOTO出版)、『藤森照信 原・現代住宅再見』(TOTO出版)がある。建築作品では「赤瀬川原平邸(ニラ・ハウス)」1997年で日本芸術大賞、「熊本県立農業大学校学生寮」2000年で日本建築学会作品賞を受賞。
藤塚光政 ふじつかみつまさ
写真家
1939年東京生まれ。1961年東京写真短期大学卒業。月刊インテリア社入社。
1965年よりフリーランス。1979年より月刊「室内」表紙撮影。
1987年日本インテリアデザイナー協会賞受賞。
著書に『どうなってるの? 身近なテクノロジー』新潮社、『意地の都市住宅Ⅰ』『意地の都市住宅Ⅱ』ダイヤモンド社、『現代の職人』(晶文社)、『パティオ』(建築資料研究社)、『詠み人知らずのデザイン』(TOTO出版)、『建築リフル』シリーズ(TOTO出版)がある。
コンテンツ

収録美術館 (美術館名) (建築家名)

神奈川県立近代美術館 坂倉準三
国立西洋美術館 ル・コルビュジエ
碌山美術館 今井兼次
大和文華館 吉田五十八
大原美術館 本館 薬師寺主計・分館 浦辺鎮太郎
熊本県立美術館 前川国男
渋谷区松濤美術館 白井晟一
谷村美術館 村野藤吾
伊豆の長八美術館 石山修武
ハラミュージアムアーク 磯崎新
真鶴町立中川一政記念美術館 TAK建築・都市計画研究所 柳澤孝彦
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 谷口吉生
アルテピアッツァ美唄  
石川県能登島ガラス美術館 毛綱毅曠
ベネッセハウス 安藤忠雄
リアス・アーク美術館 石山修武
植田正治写真美術館 高松伸
CCGA現代グラフィックア-トセンタ- ランドスケープインターナショナル
安曇野ちひろ美術館 内藤廣
MIHO MUSEUM I.M.ペイアーキテクト+紀萌館設計
天竜市立秋野不矩美術館 藤森照信
イサム・ノグチ庭園美術館  
馬頭町広重美術館 隈研吾
群馬県立館林美術館 第一工房
日本民藝館 柳宗悦・吉田亨ニ
ポーラ美術館 日建設計/安田幸一
モエレ沼公園 マスタープラン:イサム・ノグチ

監修:イサム・ノグチ財団  
統括設計:アーキテクト・ファイブ

関連書籍
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監修=ヴィットリオ・マニャーゴ・ランプニャーニ、アンジェリ・サックス
日本語版監修=太田泰人
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企画=TOTO株式会社
編集=Bath Views Project
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監修=田尻裕彦、石堂威、小巻哲、寺田真理子、馬場正尊
登場建築家=青木淳、塚本由晴、阿部仁史、石山修武、磯崎新、伊東豊雄、岸和郎、隈研吾、小嶋一浩、篠原一男、妹島和世、曽我部昌史、千葉学、太田浩史、内藤廣、西沢立衛、長谷川逸子、原広司、藤本壮介、藤森照信、槇文彦、松原弘典、山代悟、山本理顕、吉村靖孝
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写真=下村純一
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編者=早稲田バウハウス・スクール
講演者・執筆者=磯崎新、鈴木博之、山口勝弘、梅沢良三、中川武、尾島俊雄、小池一子、藤森照信、安藤忠雄、佐藤健、榮久庵憲司、西谷章、森正洋、松村秀一、ヨルク・グライター、石山修武、マリア・セシリア・ロスキアボ・ドス・サントス、難波和彦、古谷誠章
藤森照信
著者=藤森照信
企画・編集=ギャラリー・間
藤森照信
著者=吉村順三、宮脇檀、六角鬼丈、藤森照信、中村好文
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責任編集・写真=藤塚光政
文=隈研吾
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監修=榎本了壱
著者=榎本了壱、高松伸、武邑光裕、高田みどり、川崎徹、竹山聖、浅葉克己、宮本隆司、藤森照信