洗面美人~きれいな毎日は洗面から始める!

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第6回 整理収納アドバイザー 野村高子さん 洗面空間の収納から始めよう暮らしをラクに豊かにする片づけ術

細々したものが多い洗面空間キレイを維持しやすい収納の秘訣は?

「動かせる」収納でお掃除しやすい空間づくり

M子洗面空間はコンパクトなわりにものが多い場所です。洗面空間の片づけのコツを教えてください。

野村さん洗面空間は、ハブラシやドライヤーなどの毎日使うものと、洗剤や試供品のストックといった使用頻度の低いものが同居している場所。片づけの基本の4ステップ、「出す」「分ける」「減らす」「しまう」の手順を踏んで、使うものと使わないものを整理することから始めましょう。
毎日使うものは、取り出しやすくしまいやすい特等席を定位置にしてあげましょう。細々したものは、カゴや空き箱にまとめたり、引き出しの中をさらに仕切って収納すると、見つけやすくなります。ストックの洗剤、ハンガーや洗濯バサミなどの洗濯用品、お掃除用品など、同じ場面で必要なものをひとまとめにして収納しておくと、使う時にはカゴごと引き出せばいいので、便利ですよ。

M子見えるところに置いておきたいものや、扉や引き出しのないオープンラックにしまう際に、ゴチャゴチャしないように収納するコツはありますか?

野村さん色数を減らすことですね。タオルやコップなど、使うものの色味をなるべく統一すると、ものが露出していてもすっきりと見せることができます。洗剤の容器などは色がはっきりしていて目立つので、見た目が雑然となりがちです。容器の統一が難しい場合はカゴに入れてさり気なく見えないようにするだけでも、印象はかなり変わります。
常に衛生的にしておきたい洗面空間は、「お掃除しやすく」するのがポイント。それにはまず、「出しっぱなし」を減らすこと。ものがそのまま出ていると、掃除をするときにいちいち移動させる手間が生まれますし、ホコリも溜まりやすくなってしまいます。
我が家では洗面化粧台に拭き取り用のタオルを置き、こまめに水ハネやとびちりを拭くようにしています。そうすると、ホコリも水アカもつきにくくなりますよ。お客様が洗面空間を使う場面が急に訪れても、慌てずに済みます。

J美片づいているということは、掃除のしやすさにもつながるんですね。洗面空間の片づけのコツは、それ以外の場所にも生かすことができそうです。 (洗面空間の片づけテクニックは4ページ目で詳しくご紹介します!)

ワンポイントアドバイス

洗面台の下部収納は、間仕切りをしてスペースを有効活用。 奥のものを引き出せるようにするのがポイント!

手に取りやすい場所にふき取り用のタオルを置いておき、いつでも拭けるようにしておくと汚れにくくなります。

豊かな暮らしを叶えるのは、収納の「量」じゃない

M子家づくりやリフォームの場面では、どういったタイプの洗面化粧台を選ぶと片づけがしやすいのでしょう?

野村さん洗面化粧台に限ったことではありませんが、「収納はあるほどいい」というものではありません。至れり尽くせりで細かく仕切られすぎて複雑になっているのも、かえってしまうものが限定され、使いこなすのが難しくなります。
人によって、洗面空間で行うことは変わります。顔を洗うだけの人もいますし、お化粧をする人もいます。洗面空間を家族だけで使うのか、お客様にも使用していただくのかで、求める収納スタイルは変わってきます。そういう意味ではご家庭ごとの使い勝手に合わせてカスタマイズできる余地があるかどうかが、収納観点で洗面化粧台を選ぶ際のポイントになりそうですね。

J美片づいた住まいを叶えるには収納の量が大切だと思っていましたが、そうではないんですね。すると、「散らかりやすい家」にはどんな傾向があるんですか?

野村さん散らかりやすいということは、ものを元に戻しにくいということ。定位置が決まっていないことに加え、たとえばリビングで使うものなのに、リビング以外の場所が収納場所になっていたり、ものを使う際の動線が増えるほど、散らかりやすくなるんです。使うものは、使う場所に置くことを意識するようにしましょう。
気をつけたいのは、「ここに収納があるからしまわなくちゃ」という思い込みです。備え付けの収納の場所や量にまどわされず、自分たちのライフスタイルや生活動線に合わせてしまう場所を考えることが、暮らしやすい家づくりにつながります。

M子「収納量をどのぐらいにするのか」ということは、家づくりの際の課題になりやすいですよね。

野村さん片づけの基本の4ステップと同じで、スタートは現状の整理から。今持っているものの量をそのままあてはめようとしてしまいがちですが、自分がどういう暮らしをしているのかをきちんと知ることから始めるのが大切です。
実は、私は結婚したとき、食器や寝具など、来客用のものを一式揃えたのですが、宿泊するような来客は全くありませんでした。来客用のものを買わなくてはいけないという思いこみがあったのです。また、ある料理好きのお客様から、キッチンにものが多くて片づけられないからと整理収納を依頼されてお手伝いしたら、ものすごくものが減ったんです。収納があるからものを溜め込んでいただけで、実際に使うのは決まった道具ばかりだったんですね。
家族が何人なのか、家で仕事をしているのか、来客はあるのか、趣味のものはあるのかなど、暮らし方は人によって異なるもの。「何を持つべき」「収納量はどのぐらいあるべき」ということの正解はないんです。今持っているものの量や、住まいの収納の場所や形に惑わされず、自分の暮らしに本当に必要なものだけを、使いやすい場所に収納すること。暮らしやすさを生む整理収納のベースにある考えは、ものすごくシンプルなんです。

J美野村さんのお話を聞いていて、片づけ意欲が盛り上がりました!…とはいえやっぱり「片づけは大変そう」と思ってしまう私…。

野村さん片づけを辛いと思ってしまうのは、「片づけること」が目的になってしまっているから。片づけはあくまで手段。「友達を招いてパーティをしたい」とか、「子どもと一緒にお菓子づくりができるようにキッチンを使いやすくしたい」というふうに、どんなことを叶えたいのかという具体的なビジョンがあると、片づけに取り組みやすいですよ。
あと、最初に取り組むのは、短い時間で終えられる部分がいいでしょう。自分しか使わないところや、小さな空間は着手しやすいですよ。お財布の中身や、冷蔵庫もオススメです。小さな成功体験を重ねていくことで片づけに自信がつき、次へのやる気につながっていきます。洗面化粧台も取り組みやすい場所ですね。片づけたあとは、使いやすさと気持ちよさが格段にアップするはずですよ。

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