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かき氷

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昔からある「夏の風物詩」には、さまざまなエコのヒントが隠されています。
暑い夏を楽しく過ごしながら、水やエコのことを考えてみましょう。

かき氷は、食べるだけで体感温度を2~3℃下げる日本古来の氷菓。
夏場になると、催事やイベント会場でかき氷ブースを見かけることも多くなっています。
かき氷の魅力や楽しみ方をご紹介します。

小池 隆介さん

器に氷を山のように盛り付けるかき氷。食べるときは、横からすくうのではなく、上から。「スプーンを横から入れると氷の山が崩れやすいんですよ。上からすくって、中心部の凹んだとろこに横の氷を集めるようにすると、きれいに最後まで食べられます。」と、小池さん。
一般社団法人日本かき氷協会代表の小池 隆介さんに、かき氷の魅力や美味しく食べるコツなどをお話いただきました。

一般社団法人日本かき氷協会

体の中から冷やし、体感で3℃ぐらい涼しくなるかき氷
天然氷や純氷など使う水へのこだわりも

「暑い日にかき氷を食べると涼しくなります。食べることで、涼がとれる。日本人は賢い食文化を持っているんだなと思います。口の中に入れると、スッと溶けてなくなってしまう儚さも魅力ですね。その場でしか味わえない。ふわふわのかき氷はすぐ溶けてしまい、持ち帰ることはできませんから。」
最初は好きだから、美味しいからという理由だったそうですが、あちこち食べ歩いていくうちにかき氷の魅力にはまっていったそう。

「素材と素材の組み合わせや技術の高さには驚かされます。スイカやメロンは、そのままではシロップとして使いづらい素材。かといって、火を入れると青臭くなりがちですが、これをひと手間もふた手間もかけて仕上げていくことで美味しいかき氷が出来上がります。
また純氷という特別な氷を使われているお店もあります。48時間から72時間程度かけて、ゆっくり凍らせていくことでカルキなどの不純物が取り除かれた透明感のある氷ができあがる。これが純氷です。氷にしろ、シロップにしろ、こうやって皆さんが手間をかけて作られたものを僕はいただいています。
結局、美味しさというのは、作っている人がどれだけ一生懸命かにも関わってくる。店主さんが丁寧に作ったかき氷はやっぱり美味しいし、たくさんの方に紹介したいと思います。」

とはいえ、一度にたくさん食べると体が冷えすぎてしまう可能性も。
例えば、旅先の目的のひとつに加えてひと時の涼を楽しんでいただいたり、夏の暑い日に食べ歩きをしてみたり。かき氷の楽しみ方も教えていただきました。最近は、夏の催事やイベント会場の一角にかき氷のお店が出店されていることもあるので、まだまだ楽しむ機会はありそうですね。

業界内のつながりをつくることで
日本のかき氷を世界へ

ケーキやたい焼きといった粉ものは、夏場は売り行きが落ちるので、かき氷を提供されている店舗の多くが甘味処、和菓子屋、カフェ、ケーキ屋さんだったり。「かき氷を一つのメニューとして提供しておられ、かき氷専門店は多くはありません。氷削機と氷があればすぐに始められますが、継続する難しさもありますので、横のつながりを大切にしながら、営業面、衛生面をサポート。また、新商品情報の発信、古い機械のメンテナンスや仕入れ先の紹介など、個人経営の小さな店舗でこなしきれない部分を協会として担っています。催事やイベントの相談があれば、出店していただける店舗を紹介していますし、出店のサポートも行います。日本のかき氷を全国・世界にひろげる活動を行っています。」
7月・8月は、あちこちのイベントで引っ張りだこの小池さんですが、「とにかく、僕が美味しいかき氷を食べたいから。業界が盛り上がれば、いろいろなお店が参入してきて、美味しいかき氷が食べられますからね。」と、話される姿がとても印象的でした。

「かき氷業界は、とても参入しやすい業界です。かき氷は日本独特のものですが、いわゆる氷菓は海外にもあります。」確かにイタリアにはジェラート。韓国にはパッピンスという削った氷に餡を合わせた氷小豆のようなものがありますし、夏の台湾スイーツと言えば雪花氷(シェーファーピン)。というように世界中で氷菓が楽しまれています。それでも日本のかき氷は特別、と小池さんは続けます。
「海外の方に日本のかき氷をご紹介することもありますが、だいたい驚かれます。甘いお菓子でここまで口どけの良いものはないんです。皆さん、喜んで食べられますよ。ふわっと冷たいものをそのままかき氷として楽しむ方もいらっしゃれば、このふわふわしたものを料理にもアレンジできるんじゃないかと転換される方もいらっしゃって。いろいろな受け取り方があって面白いです。」

急な故障に対応することもあるそうで、常に持ち歩かれているというメンテナンス道具

かき氷好きが高じて専用のスプーン販売も
自宅でかき氷を美味しく食べるコツを教えていただきました

「食べるときに氷の中にスッと入っていきやすい形で、しっかり氷がすくえて、最後まで食べられる。長さも重要です。短いと器に手が当たってしまいますから、少し長めにしています。」
かき氷専用スプーンまで作られた小池さん。『最後まで食べやすい』スプーンには、これまでたくさんのかき氷を食べ歩いてきた小池さんの経験やこだわりが活かされています。
そこで、最後に自宅で美味しいかき氷を楽しむ方法をお聞きしてみました。

ミネラルウォーターを使って

家で楽しむときは、水道水ではなくミネラルウォーターを使うのがポイント。かき氷は氷そのままを食べるので、カルキ臭などが無い状態の方が美味しく食べられます。水道水しかない場合は、一度、煮沸してから凍らせた氷を使うなどの工夫で臭いを取り除くことができます。

器やスプーンを冷やしておく

氷を削る機械も最近のものはすごく良くなってきています。もちろん、業務用のように大量に氷を削ることはできませんが、家族や友人たちと楽しむ分には十分。また、お店で使うような溶けにくい氷を手に入れるのは難しいので、器やスプーンを冷やしておいて溶けにくさや、触感的な涼しさを演出してみてください。

フルーツを乗せたり、盛り付けを楽しんで

シロップや盛り付けで楽しんでもらいたいですね。ミゾレ、イチゴ、抹茶、メロン等シロップの種類を揃えたり、チョコレートのソースやカットしたフルーツを添えて出してみたり。あとは、みんなで自由に盛り付けして、パーティ感覚で食べるのも楽しいと思います。

気温の高い時間帯は熱中症の可能性も高くなりますが、そんな時にわずかな塩分を含み、清涼感のあるかき氷を食べることで涼を取る。些細なことかもしれませんが、こうした小さな積み重ねや意識が、未来のエコにつながっていくのではないでしょうか。

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