4.8リットルの 超節水トイレで快適とecoを手に入れる。

Part.1 いま世界の環境に何ができるかを追求したら4.8に行き着いた。Part.2 トイレを変えると生活が変わる未来も変わる。

トイレから未来を変えたい。
そう願い続けてきたTOTOから、
画期的な超節水トイレが続々と登場しています。
それがGREEN MAX4.8。
4.8リットルで洗浄できる超節水のトイレは、
創業93年になるTOTOの知恵と技術の結晶です。
2009年に登場したフラッグシップ商品の
ネオレストハイブリッドシリーズRHとAH、
そして今年4月に発売する普及品価格のGG。
この4.8リットル超節水トイレから生まれる
「ecoと快適さの両立」という夢を世界中に広めたい。
そして毎日使うトイレから、
世界の水資源の保護とCO2削減を進めたい。
新シリーズにかけた熱い思いを、
プロジェクトリーダーの林良祐さんが語ります。

プロフィール写真

林 良祐(はやしりょうすけ)
ウォシュレット生産本部本部長/
TOTOウォシュレットテクノ社長

1987年 東陶機器株式会社(現TOTO株式会社)に入社。
1993年 初代ネオレストを開発。
1994〜1998年 TOTO USAに勤務。
1999年 ウォシュレットアプリコットを開発。
2007年 ネオレストハイブリッドシリーズを開発。
2009年 2010年4月発売のGGを開発。
Part1. いま世界の環境に何ができるかを 追求したら4.8に行き着いた。

節水は世界レベルの最重要課題。

究極のecoトイレとは何か。
節水という意味でいえば、日本のポッチャントイレですよ。
水を使わない上に、肥を堆肥として活用する。
かつて日本には実に素晴らしいリサイクルシステムがあったのです。
ただし現代を生きる我々は、もう江戸時代には戻れない。
快適さとecoを両立していくことが、開発者の使命でもあるのです。
快適性という意味では、間違いなく日本のトイレは世界一。
なにせ洋式トイレに変わって、すぐに暖房便座が普及した国ですからね。
家庭のトイレには当たり前のようにコンセントがある。
そんな日本は本当に特殊、いわば恵まれた国なのです。
節水意識についても同じ。
節水といっても日本はまだまだ甘い。
世界には本当に水にシビアにならざるを得ない国がたくさんある。
本気で節水に取り組まないと、地球の温暖化がますます進んでしまう。
4.8リットルという洗浄水量はそんな危機感から生まれました。

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4.8リットルでちゃんと流す。それが難しい。

従来のトイレでは1回に13リットルの水を使うのが当たり前。
日本全体だと1日に東京ドーム37個分の水が、
トイレの洗浄に使われる計算になる。
考えてみたら、これ、ものすごい量ですよね。
トイレは家庭内でもっとも水を使う場所でもあるのです。
だから誰もが毎日使うトイレの水を減らすことがecoへのいちばんの早道。
そう考えてTOTOはずっと節水にチャレンジし続けてきました。
90年代は6リットルがめざすべき世界水準といわれていましたが、
いまのアメリカではもっと厳しいEnergy Act法が出来ている。
その2011年基準が4.8リットルという数字。
たかだか1.2リットルの違いですが、これが実に難しかった。
僕の部下たちには無理難題を押し付けたという感じです。

その難題をクリアした超節水トイレが、
2009年に発売したネオレストハイブリッドシリーズ。
タンクレスという空間の快適さとecoを両立させた最高級品です。
8リットル、6リットル、5.5リットルと来て、
4.8という目標を短い期間で達成したのですから
まさに社運をかけた大プロジェクトですね。
ただ世界中に普及させるためには、
従来のタンク式で4.8という商品が欲しい。
ハイブリッドシリーズでは水流を電気制御することで、目標をクリアした。
しかしタンク式は重力による水の勢いで流す単純な方式だから、
ぎりぎりまで水を少なくするのは本当に厳しい。
結局、便器の構造から見直して新しい洗浄方式を開発することに。
その結果誕生したのが、この4月に発売されたGGです。

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ネオレストハイブリッドシリーズは、タンクレスによるひろびろとした快適な空間と4.8のecoを両立。

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世界標準が4.8になる日も近い。

このGGの何がスゴイかというと、
便器を取り替えるだけでecoに貢献する。
世界中、どこでもどんな国でもそう。
使う水は以前の13リットルから約3分の1に減るうえに、
いままで流れにくくて何回も流していた無駄な水が一挙に減る。
しかもGGの便器は従来どおり重力だけの洗浄方式なので
電源がない場所でも設置できる。
だから世界中に4.8リットル洗浄が普及する可能性を持っているんです。
値段も従来のタンク式とほぼ同等のお値打ち価格。
まさに良い事尽くめ。
GGに取り替えるだけで一日一善以上ですよ(笑)
毎日のことだから、知らず知らずのうちに地球環境に良い事をしたい。
これがTOTOのめざすecoです。

GREEN MAX4.8にはさまざまな最先端技術が生かされています。
便器表面をナノレベルまでツルツルに仕上げたセフィオンテクト。
渦を巻くように力強く洗い流すトルネード洗浄。
どちらも少ない水を効果的に使うには欠かせないTOTOならではの技術。
逆にいえば、
それらの成果がなければ4.8というハードルは越えられなかった。
4.8リットル洗浄は間違いなくこれからの世界標準になるでしょう。
この超節水トイレで「快適とecoを両立させる」という考え方を
世界中に広めていきたい。
そんな思いがGREEN MAX4.8には込められているのです。

次回パート2は、トイレ空間と生活のクオリティが
深く関係しているというお話から始まります。

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半分が従来の便器表面、半分がセフィオンテクト加工された陶片。肉眼ではわからないが鉛筆で筋を描くとその違いは一目瞭然。お掃除の回数や洗剤の使用を少なくする効果もあるのです。

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Column:限界に挑んだGG現場の開発秘話。
守田さんは、ネオレストハイブリッド、そしてGGと4.8リットル節水便器開発にずっと関わってきた。「4.8リットルは、我々技術者にとって本当に高いハードルでした。特にGGは無理難題に近い(笑)。動力を使わないトラディショナルなタンク式。しかもタンクの高さを半分以下にした上で普及価格にする。どうアプローチすればいいか、試行錯誤の連続でした」。価格を抑えるためには、通常なら部品を少なくすればいい。ただし今回はそれではまったく対処できない。「ならば便器の構造自体を変えてしまおうと。従来のサイフォン式だとどうしても無駄な水が1リットルは出てしまうので、まずそれをなくすことから着手しました」。そこで生まれたのが新しい洗浄方式。水平トルネードに加え垂直トルネードをプラス。立体的で強力な水流のツインパワーで、4.8リットルの水すべてを使って効率よく洗浄することに成功した。「完成したときは、大変だった思い出が走馬灯のように…」と守田さんは笑うが、上司の林さんはまだまだ先を見据えている。いずれまた難題が降ってくるに違いない。「でも、人に喜ばれるエコ商品を開発するのは、開発者冥利に尽きますね。いまでは新婚旅行先のイタリアはもちろん、どこに行ってもトイレばかり見にいってしまいます」。
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守田友昭(もりたともあき)
衛陶開発部/衛陶開発第一G
2005年TOTO株式会社入社
6L便器の開発以来、静音ワンピース便器、ネオレストハイブリッド開発、GG開発 に携わる。大学の理工学部では人間工学を専攻。

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Part.2 トイレを変えると生活が変わる未来も変わる。