トートー × マガジンハウス グリーンジャーナル
環境をとりまく問題にもっと敏感でありたい。そして、毎日の生活にエコを楽しく取り入れたい。環境をテーマに最前線で活躍するジャーナリストがいま注目すべきニュースやアクションをレポートします。
グリーンジャーナル VOL.10 2010年「環境×デザイン」は どこに向かうのか?

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環境とデザインの将来。

廃棄物をデザインで再生させる。

環境×デザインを強く意識させた今年のTDWを象徴するのは、産業廃棄物処理業者の株式会社ナカダイと、川崎さんが理事長を務めるDESIGN ASSOCIATION NPOが共同で企画した「ナカダイ・プロジェクト」でしょう。

「産業廃棄物の多くは、粉砕するなどして原料へリサイクルしますが、粉砕するには忍びない廃棄物とは思えないようなものも持ち込まれます。これを何か活用できないかと、川崎さんにアプローチしたんです」と、ナカダイの中台澄之さん。処理場を見た川崎さんは「廃棄物の中に、素材になりうる可能性がある」と直感したとか。

プロジェクトに参画したのは、建築家やデザイナー、ロボット作家などジャンルが異なる5名のクリエーター。廃棄物は、それぞれの視点で、リサイクルするものと素材としてリユースできるものに分けられ、各々が得意の分野でプロダクトへと再生されます。TDWのJ-WAVEカフェで使われたテーブルとイスも、ここから生まれた実例のひとつ。「将来的には、マテリアル・ショップのような事業として成り立たせることも視野に入れています」(川崎さん)。実現すれば、デザインの力が産業構造までも変革できることを実証する、ビッグ・プロジェクトです。

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環境×デザイン、実用化に向けた挑戦。

川崎さんはまた、環境省の「CO2 25%削減キャンペーン」の一環として「Low Carbon Life ‐ design Award」もプロデュースしています。「ATATA-KAYA」は、そのグランプリ受賞作品。アルミ製の逆三角錐になった躯体の中には、竹のチップが充填されていて、それが発酵する際に発する熱が暖かな環境を生み出す仕掛けになっています。昔からある発酵という自然の循環システムを取り込んで、環境に優しい暖かな空間をデザインした好例です。

一方で新たなテクノロジーの誕生が、環境×デザインの進化を促してもいます。注目したい一つが「振動力発電」。人や自動車、自転車などが動くことで生じる振動で発電する新技術です。振動をエネルギーにするから発電時のCO2排出量はゼロ。歩道やビルの廊下の電飾サイン、橋のライトアップなどに実用化への実験がスタートしていて、地球に優しい生活環境のデザインに寄与しています。「有機EL」は、LEDに続く次世代の光源。電気を通すと発光する極薄のパネルで、デザインの自由度が高く、薄くて曲げられるからデザインの自由度が高く、また壁や天井など全体を照明化するなど、広い範囲を少ない電力で照らすのにも適しています。

20世紀のデザイン=モダニズムは、機能美を通底とする使いやすさと美しさとの融合でした。21世紀にデザインは、使いやすく美しいことに加えて、環境への配慮は欠かせません。新しいテクノロジーを組み合わせることで、使う人に優しく、地球にも優しい商品を創造する──こうしたテクノロジーは、デザインと共に日本が得意とする分野。地球の環境は、日本の才能が牽引します。

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PART:1  環境とデザインのいま。 1 2

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