トートー × マガジンハウス グリーンジャーナル
環境をとりまく問題にもっと敏感でありたい。そして、毎日の生活にエコを楽しく取り入れたい。環境をテーマに最前線で活躍するジャーナリストがいま注目すべきニュースやアクションをレポートします。
グリーンジャーナル VOL.7 オーガニックコットンを選んで地球を守る。

オーガニック&プレオーガニックを選ぼう。

オーガニックコットン栽培を支援する。

オーガニックコットンの需要が年々増え、メーカーや消費者の期待がふくらんではいますが、実際のオーガニックコットンの生産は、全コットン生産からしてみると、まだまだ一部にしか過ぎません。オーガニックコットンであることを特定機関に認証してもらうにも、最低2〜3年はかかります。
「コットンの栽培で健康被害に遭っている人が多いことを、実際に足を運んで実感しました」と話すのは、「消費を通じて環境を考える」活動をしているkurkku(クルック)で、オーガニックコットンを担当する江良さん。「コットン栽培時の農薬散布は、土壌や水質を汚染するだけでなく、撒布時に浴びたり、汚染された水を飲んだりと、暮らしている人々の健康被害にもつながっています。実際に、畑のすぐそばに飲料用の井戸があったりして、どう見ても『この井戸の水は……』と思いますよ。そういう人たちが、オーガニックコットン栽培に移行したいと思っても、切り替えていくのは、とても大変なこと。途中は収穫量も減るし、品質も落ちます。当然、収入も減るわけです。でもそこを支えれば、農家も乗り切れる。3年後には認証してもらえるし、それからはプレミアムが付いたコットンだから高く買ってもらえる。健康被害からも抜け出せて、経済的にも救われる。そういうことをサポートしていくのが、kurkkuの『プレオーガニックコットンプログラム』です」。
2007年にインドの産地を訪ね、翌年3月に現地の農家団体を通して、608軒の農家と契約。そして6月にタネをまきました。無農薬、無化学肥料で栽培をし、11月に300トンの『プレオーガニックコットン』を収穫。それを12月に製糸し、今年に入って自社のオリジナルTシャツにしたり、他社とのコラボレーション企画に糸を提供して、『プレオーガニックコットン』を広めています。今年2年目を迎えた農家に加え、新規約200軒と契約。プログラムは少しずつ拡大しています。このプログラムは、コントロール・ユニオンのGOTSが認証しています。
この転換中のコットンは、「トランジショナル コットン(transitional cotton)」と呼ばれ、欧米では広く認められています。スウェーデンに本社のあるH&Mなどでは、この「トランジショナル コットン」を一部使った商品が店頭に並んでいます。こうした動きを後押ししてくれるのが、アメリカを中心にしたORGANIC EXCHANGEという団体組織です。

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kurkkuが行っている「プレオーガニックコットンプログラム」に参加しているインドの綿農家の収穫時の様子。自然に枯れて収穫時期になったコットンから摘んでいく。(写真提供/kurkku)

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インドの綿畑の隣に設置してあった集落の人が使う井戸。ここの水は煮炊きに使うなど生活用水。吹きかけられた殺虫剤や農薬などは地中を通って井戸水に混入することは、想像できる。(写真提供:kurkku)

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左:kurkkuが行っているプログラムのロゴマーク。オリジナル商品や他社とのコラボレーション商品などにこのロゴマークがついてくる。 右:環境負荷の少ない衣類生産を目指すナイキやパタゴニアなど大手メーカーが集い、オーガニックコットンなどの使用増進、社会的啓蒙を行うORGANIC EXCHANGEが認証するオーガニックコットンのラベル。100%使用と混綿の2つがある。

自分のために、地球のために、ふんわり柔らかなコットンを選びたい。

アバンティの代表取締役、日本オーガニックコットン協会の理事でもある渡邊智恵子さんも、興和株式会社・テネリータ課課長、そしてORGANIC EXCHANGEのボードメンバーでもある稲垣貢哉さんも、「消費者一人ひとりが、何を選択するかで、変わっていく」と言います。けれども、オーガニックコットンの製品は、実際、通常のものより値段が高い。「確かに最初に払う金額は高いですが、オーガニックコットンは、丈夫で長く着られます。安くても粗悪なものだったら、何回も買うことになる。結局高くなってしまうこともあります」と、二人は同意見。そこにある価値を認められるのか、共感できるか、そこはわたしたち個人個人にゆだねられています。環境汚染などが問題視されている今だから、そしてさまざまな選択肢が増えた今だからこそ、理念や道徳観念でもモノを選べるのかもしれません。
そして何よりも、オーガニックコットンは触った感じが気持ちいい。テネリータの関係者は、「奮発してオーガニックコットン製の毛布を買いましたが、とっても気持ちよくて、寝るのが楽しみなんです」とうれしそうに笑います。そういう気持ちにさせてくれるコットン。手触りや肌触りなんて、ささいなこと。けれどその感覚を大事にすることが、自分自身を大切にすること、さらには自分が暮らす環境を汚染することから少しでも遠ざけることにもなっていくのです。毎日の暮らしの中で、タオル1枚、Tシャツ1枚を選ぶことから、オーガニックコットンライフを始めてみませんか?

次回は1月5日UP「エコオフィス」。環境にも社会にも社員にもやさしい、熱い企業活動を紹介します。

45' AI INDIGO

45' AI INDIGO

kurkku

kurkku

テネリータ

テネリータ

テネリータ

テネリータ

45' AI INDIGO

45' AI INDIGO

プリスティン

プリスティン

ELLE PLANETE

ELLE PLANETE

パタゴニア

パタゴニア

1、5/丈夫で長持ちな“ワークウェア”を目指した45’ AI INDIGOのラインナップは、すべてペルー産、インド産のオーガニックコットン100%使用。ネルストライプのロングシャツは、JOCA認証のORGANIC Pureのラベル付き。 2/インドでオーガニック栽培に転換中のコットン100%を使った、kurkkuオリジナル年号Tシャツ。写真は、南極点初到達(14.DEC.1911)と京都議定書議決(11.DEC.1997) 3、4/肌にやわらかく、やさしいタオルやリネン類を製造しているテネリータ。通常より長めのパイルで吸収性のよいタオルは、使い込むほどにやわらかく。色合いもコットンの色をそのままに。ルームウェアもペルー産、インド産のオーガニックコットンを使用。GOTS認証。 6/プリスティンのラインナップは、オーガニックコットンを90%以上使用したブラ、ショーツ、長袖タートルネック。インド原産のコットンを使用し、JOCA認証。繊細な工夫で縫い目なども気にならずフィットした着け心地が人気。7/製糸にkurkkuのプレオーガニックコットンを使い、デザインはELLE PLANETEというコラボレーション。手に取りやすい価格でプレオーガニックコットンを広める。8/オーガニックコットンを早くから製品に取り入れて来たパタゴニアのオーガニックコットン95%を使用したフーディ。起毛仕上げで温かい。トルコ原産のオーガニックコットンを使用

<関連リンク>

PART:1  オーガニックコットンへの道。 1 2

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