TOTO×マガジンハウス 環境と建築:Vol.6[海外特別版] 景観と快適さを維持した環境リノベーション。


施設のクオリティと、ホテルならではの省エネ法。

ソーラーパネルの設置、節水型シャワー&トイレの導入による効果、LED照明への全面変更、屋根を芝生にするグリーンルーフの採用など、優雅なリゾートホテルの「エコリノベーション」についてもっと詳しく紹介します。

まずはソーラーパネル設置によるエコと経済の効果ですが、従業員の駐車場に設置したパネルは約1000枚。安定した日照を得て年間約465,000KWの発電に成功。これで年間約20万ドル(約1600万円)の電気代を節約、CO2削減にも役立っています。

TOTO製のトイレは1回の洗浄水量が4.8ℓ。標準的なアメリカ製は6ℓなので、約20%の節水を実現。さらに約40室あるスイートルームにはウォシュレットもつけ、ペーパーの使用も控えられています。宿泊客のなかには、噂で聞いていたウォシュレットの快適さに驚き、滞在中のもっとも感動した出来事にこの体験を挙げる人もいたようです。

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スタンダードルーム

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スタンダードルームの水まわりもTOTO製品を採用。

そしてLED電球。全客室、レストラン、ロビー、スパ施設などほとんどの場所に取り付けられていますが、ホテルの顔であるロビーの豪華なシャンデリア、ソファ横のテーブルランプはなにより雰囲気が重要。効率性だけを優先するわけにはいきません。そんな心配も実際に付け替えてみると、これまで通り温かく上品な光を放つことがわかりました。しかもこの電球のおかげで、照明にかかっていた電気代は70%削減という結果に。

海辺から階段状に高くなっている構造を利用したグリーンルーフは、約6万m2の広さがあります。1階の屋根の一部に芝を植え、一見したところ庭としか思えないほど自然な景観です。このグリーンルーフによって階下の部屋に涼しさがもたらされ、周囲の空気の清浄にも役立っています。さらにコーナーには小さなハーブ園も作られていて、収穫されたハーブはホテルのレストランで使われています。一石三鳥のアイデアといえるでしょう。

また、ホテルから出る大量の汚水は、隣接するゴルフ場に処理場を作って浄化し、その浄化水はゴルフコースの芝の散水に活用しています。

1年間で予定していたエコリノベーションはいったん終了したものの、これで完成というわけではありません。今後はゲスト用の駐車場にソーラーパネルの屋根を設置するなど、さらなるエコリノベーションを追求し続けていくといいます。ホテルのような大型施設が節電や節水を推し進めることにより地域のエコ意識、さらには島全体、ハワイ州の環境保全意識の向上へとつながっていくのではないでしょうか。

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海辺から階段状になっている構造を利用したグリーンルーフ。

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グリーンルーフの一角でハーブを育てレストランで使用している。

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ロビーの大きなライトもLED電球を使用。

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LED電球を使用しても優しい色の明かりで統一。

 

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