TOTO×マガジンハウス 環境と建築:Vol.2 光を通じて自然を感じる―― “気づき”を表現するトラフ。


東日本大震災を契機に、より強くエコを意識。

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こうした自然環境の変化を視覚化し、
意識させることを表現してきたトラフは、
建築や会場構成における“環境配慮”について、
さらに踏み込んで考察するようになってきたと言います。
きっかけは「東日本大震災」。例えば「一過性の展示会場構成では、
なるべく少ない手順で最大限の効果が得られる手段を模索し、
環境負荷を低減できるよう配慮しています」(鈴野)。

建築家として、環境意識の改革に対するメッセージも発信。
その表れのひとつが、去る8月23日〜9月22日に
東京・北青山の「オリエアートギャラリー」で開催された
「若手建築家による東日本復興視線・建築デザイン展」に見て取れます。
1970年代生まれの10人の建築家による、
環境や復興に対するメッセージを込めた作品を集めた展覧会。
トラフはそこに、「小さな生産者」と名付けたいくつものパネルを持ち込みました。
パネルに描かれるのは、自転車の発電機による発電量と電球の消費電力とを
具体的に数字化したユニークなイラスト。

「家庭菜園をすると野菜に対する愛情が生まれるように、
電気の生産者となることで省電力への意識を変えられる提案です」(鈴野さん)

「電気というエネルギーを、具体的な数字化することで、
それを買っているという認識を高めてもらおうと意図しました」(禿さん)

見えない電気消費量を数字化することで、
節電に対する意識をより強く認識させる手法は、
光や水の形を視覚化する“気づきの建築”にも似て、やはりトラフらしい表現です。

「自分自身も、もっと環境負荷に対する配慮を高めていかなければと、
より強く考えるようになりました。
施主やクライアントの意識もそうした方向へと変わってくるでしょうし、
環境に対する提案もしやすくなる。
自らの反省も踏まえ、必要最小限の手数で、最大限な効果が得られるような
建築や会場構成をもっと深く考えていきたいですね」(鈴野さん)

トラフによる“気づき”の表現は、環境負荷への低減へと、進化していくようです。

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若手建築家による東日本大震災復興支援・建築デザイン展で発表した「小さな生産者」より。

 

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