TOTO×マガジンハウス 環境と建築:Vol.2 光を通じて自然を感じる―― “気づき”を表現するトラフ。


水を使わず水を表現する、水面の反射

そんなトラフが構成を手がけるのが、
2011年の東京デザイナーズウィーク
「環境×デザイン展」(11月1日〜6日)でのTOTOの展示会場。
テーマは“水”。
「水そのものを使わずに、水中に居るかのような空間体験が出来ないか
と考えました」という彼らが行き着いたのは、水面の反射でした。

「庭の池や水たまりに太陽の光が反射して、
軒下に水面の揺らいだ光を投影するのを見る度に、美しいなと感じていました。
それを会場構成に使えないかと考えました」(鈴野さん)。

「具体的には、通路の床にクッション材とミラーシートとを重ねて用いています。
その通路に天井から斜め光を投影し、人が歩くと、
その動きでミラーシートが揺らいで、
水面の反射の様な光を壁や天井に投げ掛けるような仕組みになっています」(禿さん)

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TDW(11月1日〜6日)TOTO展示会場のための光の反射実験の様子

作品名は、ズバリ「MINAMO」。
自らが動くことで、光の形が変わり、実際にそこにはない“水の形”を疑似体験する、
鈴野さん曰く「ダイナミックに表情が変わるインタラクティブ」な仕掛けは、
実にトラフらしい水の表現です。
壁や天井に投影された水面の反射に包まれると、
まるで水中から空を見上げたような感覚にも陥ります。
投影される光の色は、朝の陽光のように青み掛かっていたり、
夕陽のようにオレンジだったりと、時間によって変えて、
1日の太陽の光の変化を意識させてもいます。
水を使わず水を意識させる会場構成は、
環境に配慮した“節水型”のTOTO製品を展示するのに、まさにピッタリ。
「環境×デザイン展」という東京デザイナーズウィークのテーマにも、適っています。

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