第1話 オールプラスチックで環境に優しい
傘の新スタンダード“+TIC”
株式会社サエラ 山本健さんに
お話をお聞きしました。

強い風でも壊れにくく錆びない、
また全てのパーツをリサイクル可能という
環境に優しい傘の新しいスタンダード“+TIC”。

壊れやすく、使い捨てられてしまうビニール傘。
現代の消費のかたちに疑問を投げかけているのは、
株式会社サエラ 代表の山本健さんです。

商品に込められた想いとは。
そして、山本さんが実現したいと考える環境改善や社会貢献について、
じっくりお話を聞いてきました。

さまざまな社会問題を象徴する「傘」

すべてのパーツがリサイクル可能という環境に優しい傘「+TIC」を、作ろうと思われたきっかけは何でしょう?

僕たちがオリジナル商品を作っていこうと体制を整えていた頃ですね。

オリジナル商品といっても、デザインに独自性を持たせるだけではどこにでもある傘で終わります。特異性のある商品であればオリジナルとして残っていきますが、ひとつひとつ手工業で作るようなものではビジネスとして成り立たない。産業にするためには、生産ラインのインフラを整備して、品質管理体制を整えて、といった部分にも対応しながら、その上でオリジナリティを打ち出していく必要があります。

その体制を整えようとしていた時期に、ちょうど、世の中的にも地球環境だとか、環境配慮商品といったことが言われるようになっていました。ゲリラ豪雨など、天候の問題も出てきた。僕たちは、レイングッズを企画・販売する会社ですが、『強い傘が必要な時代になってきた』というのが、きっかけです。

強い傘、ですか。

そうですね。強いというのは、折れにくい、壊れにくい、といったように傘に耐久性が求められるということだと思います。それで、強いって何だ、というのを開発段階から研究しました。

例えば、素材?

はい。素材開発も。強いということでいうと、鉄の方が強いんです。

確かに、強そうです。

強いんですけど、弾力性が無いから、ある一定の角度を越えるとポーンと折れちゃう。錆びたりもしますね。

あ!だからプラスチックを・・・。

プラスチックっていうのは非常に耐久性があるということが、徐々にわかってきて。2000年頃からプラスチックという素材に目を向けるようになっていました。
プラスチック素材を使った傘なら、もっと耐久性のある商品が作れるんじゃないかと。
その当時、日本では安価なビニール傘が大量消費されていて。傘が大量に放棄され、破棄される。何か違うなと。やっぱり耐久性の問題なんじゃないかと、耐久性のある商品を作ることに意識を向けていました。

まだ、環境というところまで意識は向いていなかった。

徐々に、ですね。プラスチックに注目し始めたことで、徐々に金属が持っていない環境面でのメリットが見えてくるようになりました。

エコカフェ企画による、暮らしの達人インタビュー。人と暮らしの間にある様々なモノ・コト。多種多様なジャンルで活躍されている方に、環境のこと、暮らしのこと、生活を豊かにする秘訣、などなど、様々な角度からお話をお聞きするコンテンツです。

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