第1話 自然の恵みをぎゅっと凝縮
人にやさしいプロダクト“soil”
アッシュコンセプト株式会社 名児耶秀美さんに
お話をお聞きしました。

私たちの暮らしにぴったりと収まる商品

soilというブランドの由来は?

ネーミングもイスルギの皆さんと一緒にみんなで考えました。「soil」って単刀直入ですが「土」という意味です。素材は環境にやさしい珪藻土。だから、「土」を素直に表現するのが良いなと思って、シンプルに名付けました。みんなでいろんな候補名を出した中で、結果、決まったんで気に入ってます。

soilの中でもバスマットは爆発的に売れていますが、
このバスマットを作るきっかけは?

珪藻土の特徴に着目して考えていくうちにバスマットの構想が生まれました。そのベースにあるのは「こんな素材で、暮らしの中に、こんなものがあればいいね」という生活者の視点。僕としても目からウロコな瞬間でした。

普通に暮らしているとあまり深くバスマットについて考えませんが、意外に不便なものなんです。まず、吸水のためにやたら分厚いんですが、3人くらい続けて使うとベチョベチョになってしまう。お風呂でせっかく暖まった足先がヒヤッと冷たい。そして、洗濯しようにも足の裏で踏んでいるものだから何となく下着やタオルと一緒に洗いたくない。実際にヒアリングすると、主婦はバスマットの洗濯を嫌がってるんですね。

とはいえ、バスマットだけを洗濯するのも面倒ですよね。

そうなんです。日常生活に欠かせないのに意外と不便。でも、soilのバスマットは引きっぱなしでいい。土が自分で呼吸するから、水気を吐き出すんですよね。土の呼吸と私たちの暮らしがぴったり合った瞬間です。

土の特性を良くわかっていたから作れたということですね。

そうですね。でも、土の特性を知っているだけでなく、その特性をどう生かすかという思考も重要です。陶器とか磁器は土をこねて形作ったものを窯に入れて焼きますよね。soilのバスマットって、実は焼いてなくて、単に乾かしているだけであの滑らかさを保ってるのも左官の技術によるものでもあります。

え、焼いてないんですか?驚きです。

そうなんです、焼いてません。その証拠に、お風呂にぽちゃんと入れておくと、溶けて無くなりますよ。幼い頃に泥団子って作ったりしませんでしたか?原理的にはあれと一緒なんです。

焼いてしまうと良さがなくなる?

soilの製品は、珪藻土の吸水保持機能や素材の多孔質性を重視しています。珪藻土は焼いてしまうとより多孔質なボードになってしまう。すると、水を吸わずスポンジのようにそのまま下に通しちゃうんです。バスマット下に水が漏れるんですね。soilでは焼かないことで珪藻土の本来の力、水を吸い込んで保ちまた吐き出すといった「土の呼吸」を大事にしました。

着色料や添加物など余計なものが入っていない。だから人や環境にやさしい製品ということですね。そして、soilは2015年5月に会社化されましたね。

ブランド「soil」は株式会社イスルギのsoil事業部から、石動(いするぎ)博一専務が社長の「soil株式会社」というところまで育ってくれました。彼のように「会社の未来が見えなくて困っていて本気で何とかしたい。何をしたらいい?」と本気な人は絶対に成功するんです。専務(今は社長ですね)としては自分が新事業を立ち上げて、といった夢もすごくあった。その夢が叶ったことが側で見れたのも嬉しいです。

soil movie
次回は

土の特性を生かし、伝統の左官技術を大切にした「soil」。
名児耶さんの言葉の端々から「モノづくり」に対する愛情がうかがえました。
次回は、名児耶さんが手がけるオリジナルブランド「+d」について。
作り手と使い手をマッチングさせる取り組みやモノづくりのこと、そして環境のことをお話いただきます。
公開は、2017年5月中旬ごろを予定。

エコカフェ企画による、暮らしの達人インタビュー。人と暮らしの間にある様々なモノ・コト。多種多様なジャンルで活躍されている方に、環境のこと、暮らしのこと、生活を豊かにする秘訣、などなど、様々な角度からお話をお聞きするコンテンツです。

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