牛田英作+キャサリン・フィンドレイ


PARALLEL LANDSCAPES


'96年5月17日〜'96年6月22日

 日常まちを歩くとき、私たちは心のなかに、ある地形図、私たちの空間に関する記憶のフレームワークとなる心的な地図を持っています。各々のひとは、そのひと個人の心理的・肉体的な経験に基づいた街のイメージを持ち、それを海図として街のなかを徘徊しています。私たちは、今まで建築において、心理的・肉体的なランドスケープとして空間として捉えてきましたが、より大きな社会的・空間スケールにおいて、このような隠された地形学を明らかにしたいと思います。なぜなら、人々が集合し、群として動くとき、個々人のそうした心理的地形が重複されて、きわめて大きな力となって都市を形成していく原動力になると考えるからです。東京のあるターミナル駅とその周辺地区を取り上げ、その鏡像としての都市に対する計画案(エス ステーション プロジェクト)というかたちで、現代のひとびとの隠された都市への願望を具現化しようと思います。そこにあなたは、現実とパラレルな、もうひとつのありうる風景を見いだすでしょう。
牛田英作+キャサリン・フィンドレイ

exhibition scene

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 撮影 ナカサ・アンド・パートナーズ


講演会
東京 5月17日:建築会館ホール
大阪 5月30日:朝日生命ホール


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