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西澤文隆の眼と手


−日本の建築と庭 実測図展−


'98年7月10日〜'98年8月1日

 関西を中心に多くの建築作品を手掛け、次世代の建築家たちに大きな影響を与えた故西澤文隆氏は、設計活動のかたわら「日本の建築と庭の実測調査」に取り組み、その相互の関係を詳細な実測図に示しました。「いずれ本にまとめたい」という志し半ばのうちに西澤氏は逝去し、夫人・奈津氏の手元には約 1,000点に及ぶスケッチや完成図が残されました。
これらの膨大で貴重な資料が西澤氏の母校、東京大学工学部建築学科に寄贈されるのを機に、氏が生前親交の深かった建築家・澤良雄氏の呼びかけで実現した西澤文隆「実測図」展巡回展は、1997年5月の伊丹展を皮切りに北九州、徳島、京都、金沢、仙台、秋田を巡回し、ギャラリー・間での展覧会はその東京展としての開催となりました。
展覧会ではこれらの資料のうち70点余りを「透けた空間」、「密な空間」、「歩く庭」、「庭と呼ばれない庭」といった西澤氏独自の視点による、建築と庭の関係性を示す分類毎に展示いたしました。また実測のプロセスを示す下図や、西澤氏が社寺に宛てた「実測申請書」なども公開いたしました。
exhibition scene exhibition scene 撮影 ナカサ・アンド・パートナーズ
空間術講座:「西澤文隆の実測図を読む」  ギャラリー・間
         監修 藤井恵介
      7月15日 竹原義二 「日本建築をどう見るか」
        21日 澤良雄  「実測図から建築と庭を読む」
        24日 金澤良春 「西澤文隆における実測という行為」

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