オスカー・ニーマイヤー


OSCAR NIEMEYER 1997 JAPAN


'97年4月4日〜'97年5月24日

 ニーマイヤーの建築の特徴は、空間スケールの大きさと、大胆かつ壮大な造形表現にあります。自然の造形や人間の姿態からインスピレーションを得た力強い曲線は、建築に生命を与え、大地と共存しています。ル・コルビュジェから大きな影響を受けたというオスカー・ニーマイヤーの建築が、まぎれもなくモダニズムでありながら、他の建築家たちの作品と一線を画している理由はそこにあるのでしょう。
今年90歳を迎えるニーマイヤーの作品展は、建築家としての彼の足跡をたどるだけではなく、近代建築の基盤を築いた一人のモダニストの構築的ヴィジョンを再確認する試みであるといえます。
exhibition scene

exhibition scene
 私は、人工的につくられた、かたく硬直した直線的なラインには興味がない。
 私が魅せられるのは、自然がつくり出す、感覚的で自由なカーブなのだ。ふるさとの山々の稜線、ゆるやかな河の流れ、空に浮かぶ雲、そして私が愛してやまない女性のからだの線...。それらの中に、私はそのようなカーブを発見する。
 カーブは、宇宙全体を生み出す源である。アインシュタインの曲線的宇宙を。


講演会 : オスカー・ニーマイヤー−構築のヴィジョン
      4月5日 東京・建築会館ホール
レクチャー: 空間術講座「周縁のモダニストたち」
      4月23日〜5月23日


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