村上徹


「場のオブジェ」


'93年9月3日〜10月9日

 白一色の会場.屋内外を仕切る透明ガラスの一部が大きく放たれ,白い床が薄く水を張った外部まで伸びている.透明なアクリルに囲われて浮いている白い模型−「津山の家」(1994)「四季が丘の家」(1990)などの12の住宅−と,この床がインスタレーションを構成する.壁面にはこれらの模型の原図が整然と配され,一方でガラスに透過された映像が浮かび上がる.現実の住宅と同様,装飾を排した空間に,建築家の身体感覚と透明な頭脳が現れている.人はこの空間に身を置くことにより,村上の建築空間の原寸を体感する.
exhibition scene
 藤塚光政撮影
講演会 : 場のオブジェ
       9月3日 東京・建築会館ホール
      10月1日 名古屋・今池ガスホール


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