喜多俊之

「Movement
 as Concept」


'89年2月23日〜3月20日

 “家具とは形が変化しないもの”といった概念がある.しかし喜多は,ものの見事にこの概念を打ち破った.使う目的によって自由にフォルムが変化し,機能面にも心をくばりながら楽しませてくれる.ここでは,こうした家具によって構成されている.思わず触ったり,座ってみたくなる.素材も自由で,特に家具の表面を覆う素材は,彫刻的な肌触りさえ感じさせる.時・場所を問わず使うものの気分を高揚させてくれる.作家の創作への真摯な態度と,ヒューマニティに溢れた展覧会である.
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 藤塚光政撮影


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