TAKAHARU TEZUKA + YUI TEZUKA
2006 3.15-2006 5.20
ロンドンより帰国して11年。住宅から公共建築に至るまで大小様ざまなすべての仕事を同時に展示します。小さな住宅から始まりやみくもに作品を作り続けてきましたが、いま振り返ってみるとようやく我われ
のやりたいことが見えてきたような気がします。長い海外暮らしで気がついたことは、建築は時代を超えて社会を支えていく要であるということ。数世紀を経て生き残った建築は、建築家の熱い想いの上に人の愛着を身にまといつつ成長してきたということです。すべての建築は住宅の延長線上にあると同時に、住宅はすべての建築と社会の関係の縮図でもあります。大小に関わらず我われの設計プロセスはほとんど変わりません。建築は人や社会に行為を引き起こす仕掛けです。わかりやすいこと。居心地の良いこと。そして今までにない価値を提案できること。いずれも当たり前の建築家としての務めですが、それらをあえて真っ直ぐに構えて作品を作り続けていこうと思います。

手塚貴晴+手塚由比
雪に埋もれる長さ160メートルの蛇「越後松之山『森の学校』キョロロ」(2003年)、屋根に人が集う「屋根の家」(2001年)、空中に浮かぶ「展望台の家」(2004年)など、大胆で楽しいアイデアを実現させ、注目さ
れる建築家 手塚貴晴+手塚由比。作品タイトルが示すように、明快なコンセプトのもとシンプルでここち良い空間を創出し、数々の賞を受け高く評価されています。現在彼らが手掛ける話題のプロジェクト「ふじようちえん」(2007年竣工予定)は、3本の大ケヤキが貫く園舎の屋根の上を500人の園児たちが
走り回ることを想定して計画された、外周200メートルの楕円形の幼稚園舎。展覧会ではこの「ふじようちえん」の10分の1模型を、そのプロセスとともに展示します。また、コールテン鋼製の「キョロロ」の20分の1模型のほか、設計活動の中で無数に生み出されるスタディモデルを一堂に集め、デビュー作の「副島病院」(1995年)から進行中のプロジェクトまで、彼らの活動を一望します。どうぞご期待ください。
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