Home > TOTOについて > ニュースリリース

ニュースリリース

RSS
一覧へ戻る
「素」のままの構造美、素材美を現代の職人の手仕事で実現する――竹原義二氏の追求する「素の建築」空間が出現。

竹原義二 展 ―素の建築―

Yoshiji Takehara, Just as it is
2010年1月28日

TOTOが運営する建築・デザイン専門の「ギャラリー・間(ま)」では、次回展覧会として、大阪を拠点に設計活動を行う建築家、竹原義二(たけはらよしじ)氏の展覧会を開催します。
竹原義二氏は、日本の建築に伝統的に受け継がれてきた空間の成り立ちや作法を再解釈し、現代の建築空間に展開している数少ない建築家の一人です。木、石、土、コンクリート、スチールといったあらゆる素材を知悉し、それらを大胆な架構や緻密なディテールに活かしながら、内と外、室と室とが融合された巧みな空間を実現しています。30余年にわたる設計活動の中で手掛けた作品は、住宅を中心に150作に及びます。
竹原氏は、自身の設計思想を「無有(むう)」という言葉に収斂させ、「何も無いところから場の脈絡を紡ぎ出し、たくさんの人の手の痕跡によってカタチを有し、生き続ける」という、建築のあり様を追求しています。そのために、今でも図面を手で描くことで思考を深化させ、素材を吟味し、職人たちと新しい構法に挑み、彼らの最高の技術を引き出しています。
自身の建築の原点に還る作品として臨んだ自邸「101番目の家」では、コンクリートと木が絡み合う剥き出しの構造表現を実現し、最近作の「大川の家」では、80種類の不揃いの材木を巧みに使い分けることよって、木の持てる魅力を最大限に引き出しました。
日本建築の中にある「素」のままの構造美、素材美を、現代の職人の手仕事で実現すること――展覧会では、このような竹原氏の建築に対する姿勢を「素(そ)の建築」と題して紹介します。会場には400本の無垢の柱梁による架構空間が出現し、竹原氏の建築を体感できます。手描きの原図を多数展示するほか、氏の建築を全て撮り続けている絹巻 豊氏の写真、これまでの作品を総覧する100分の1スケールの模型を展示する予定です。


【写真】
101番目の家(大阪府豊中市、2002年) © 絹巻 豊  

竹原義二 展 ―素の建築― Yoshiji Takehara, Just as it is

会期
:2010年4月14日(水)〜 6月19日(土)
開館時間
:11:00−18:00(金曜日のみ19:00まで)
休館日
:日曜・月曜・祝日 入場無料
会場
:ギャラリー・間 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
 
  東京メトロ千代田線「乃木坂」駅3番出口徒歩1分
 
  都営地下鉄大江戸線「六本木」駅7番出口徒歩6分
 
  東京メトロ日比谷線「六本木」駅4a番出口徒歩7分
 
  東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅4番出口徒歩7分
TEL
:03-3402-1010
主催
ギャラリー・間(TOTO株式会社)
企画
:ギャラリー・間運営委員会(安藤忠雄、川上元美、黒川雅之、杉本貴志)
後援
:(社)東京建築士会、(社)東京都建築士事務所協会、(社)日本建築家協会関東甲信越支部、(社)日本建築学会関東支部

竹原義二講演会「素の建築」

講師
:竹原義二
日時
:2010年4月16日(金) 17:30開場、18:30開演、20:30終演(予定)
会場
:津田ホール(東京都渋谷区千駄ヶ谷1−18−24)
参加方法
:事前申込制。ギャラリー・間WEBサイトよりお申し込みください。
 
  抽選の上、4月9日(金)までに結果をご連絡いたします。
申込期間
:2月17日(水)〜3月25日(木)
定員
:490人
参加
:無料

同時発行

『竹原義二の住宅建築』

待望の初の作品集。写真家・絹巻 豊氏の写真と、竹原氏率いる無有建築工房が丹念に描き上げた手描き図面により主要15作品を紹介。建築史家・藤森照信氏、建築家・花田佳明氏による竹原論を収録。巻末には150作品の作品データリストと描き下ろしスケッチを掲載。建築の原点から逸脱することなく、建築に纏わる手もとの技術を新たに展開することで日本の住宅建築の質を昇華させ続ける竹原建築の魅力に迫る1冊。

著者=竹原義二
発行日=2010年4月
発行=TOTO出版
TEL=03-3402-7138

展覧会コンセプト

すべては無に始まり有に還る。
建築は何も無い場所から立ち上がる。場の脈絡を読み解き、場の力として再現する。時代と共に希薄になる場の力・平面・空間・寸法・素材・構造・技術・家族・都市・そして人、これらを再考し、練り上げ、構築する。
思いを一本の線に託し、図面に刻み込み、職人たちの手元へと届ける。幾度も描き直され、いい塩梅に黒ずみ、消し跡までが彷彿とする図面には、私たちの迷いが正直に記される。職人たちは敏感にそれを感じ取り、そして手の込んだところから対話が始まる。逆に図面に描かれないところには、逃げが仕掛けられている。そこにはひとりひとりの職人の技が引き出され、そして無言のうちに手の痕跡だけを残し、空間の中へ潜んでいく。描かれるものと描かれないもの。両者の狭間に未知の領域があり、大きな手、小さな手、力強い手、優しい手、細やかな手、ごつごつとした手、たくさんの手がせめぎ合い、自然、空間、骨格、素材が渾然一体となって、無限の多様性が拡がる。
その時代、そこにある素材、そこにある技術を継ぎ接ぎながら肉薄してつくられてきた古建築は、不揃いであることや粗さを許容し、剥き出しの姿の中に建築の生き様を今に見せる。均質にする技術、綺麗に磨く技術を追い求めるあまり見失われていく構造美や素材美を、現代の手仕事によって見出し、素の生き様を見せるとき、二次元の紙の上には完結することのない、場の力が再現される。

竹原義二

竹原義二(たけはらよしじ)

1948年徳島県生まれ。1971年大阪市立大学富樫研究室を経て、石井修/美建・設計事務所勤務。1978年無有建築工房設立。2000年より大阪市立大学大学院生活科学研究科教授。
主な受賞に、1984年渡辺節賞(延命湯)、1996年村野藤吾賞(鴻ノ巣の家)、1997年関西建築家大賞(宝山町の家・山坂の家II・広陵町の家)、1999・2001・2002・2007年日本建築学会作品選奨(東広島の家・土と陶の工房 美乃里・海椿葉山・松茂町第二体育館)、2004年木の建築賞(101番目の家)・JCDデザイン賞奨励賞(SOBRIO GARDEN)、2008年こども環境学会賞 (あけぼの学園 南楓亭)、2009年芦原義信賞(豊崎長屋)など。
著書に『無有』(2007年、学芸出版社)がある。

© 絹巻 豊

以上に関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。

尚、TOTOホームページの無断転用・転記はご遠慮いただいております。

※ここに掲載されている情報は発表日現在の情報です。
閲覧されている日と情報が異なる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。


ページ先頭へ