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常に進化し続ける建築家、隈 研吾が目指す、「有機的」とは何なのか?
最新プロジェクト「ブザンソン芸術文化センター」、「グラナダ・パフォーミングアーツ・センター」の巨大模型、出現。

隈 研吾 展
Kengo Kuma Studies in Organic

2009年7月28日

TOTOが運営する建築・デザイン専門の「ギャラリー・間(ま)」では、次回展覧会として、日本の建築界を牽引し、国際的に活躍する建築家、隈 研吾(くまけんご)氏の展覧会を開催します。

隈 研吾氏はポストモダンが衰退しバブルが崩壊した1990年代、オブジェクトとしての建築に疑問を呈し、「建築の消去」を自身の建築テーマに掲げ、その思考を「ルーバー」や「孔」といった建築的手法に変換して設計活動を展開してきました。2000年代に入り、活動の場が海外にも広がると、「見せる/消す」という二項対立では説明できない、より複雑な関係性をもった魅力的な建築を数多く提案し続けています。近年では、国内外の大規模コンペで立て続けに最優秀賞を獲得し、今世界で最も活動が注目されている建築家の一人です。

本展では、常に建築的思考を深めながら疾走し続ける隈 研吾氏の現在の活動を、「Studies in Organic」と題し紹介します。
会場には、多数のスタディ模型やサンプルを展示し、常に複数のプロジェクトが影響し合いながら同時進行している隈氏の設計現場をドキュメントします。また中庭には、MoMAに出展した実験的な構造システム「ウォーター・ブランチ」による未来の仮設住宅を1分の1で組み立て、さらに、現在進行中の2つのプロジェクト、「ブザンソン芸術文化センター」(ブザンソン、フランス、2011年竣工予定)と「グラナダ・パフォーミングアーツ・センター」(グラナダ、スペイン、2013年竣工予定)を25分の1(予定)の大型模型で展示し、様々なスケールの展示物を通して隈建築の現在形を読み解くことができる会場構成としています。


【写真】
カヴァ・マーケット・プロジェクト、ナポリ近郊の採石場でのスタディ
(カヴァ・デイ・ティレーニ、イタリア、2011年竣工予定)

展覧会 隈 研吾 展 Kengo Kuma Studies in Organic

会期
:2009年10月15日(木)〜 12月19日(土)
開館時間
:11:00−18:00(金曜日のみ19:00まで)
休館日
:日曜・月曜・祝日、ただし11月1日(日)、2日(月)、3日(火・祝)は開館 入場無料
会場
:ギャラリー・間 (東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F )
 
  東京メトロ千代田線「乃木坂」駅3番出口徒歩1分
 
  都営地下鉄大江戸線「六本木」駅7番出口徒歩6分
 
  東京メトロ日比谷線「六本木」駅4a番出口徒歩7分
 
  東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅4番出口徒歩7分
TEL
:03-3402-1010
主催
ギャラリー・間(TOTO株式会社)
企画
:ギャラリー・間運営委員会(安藤忠雄、川上元美、黒川雅之、杉本貴志)
後援
:(社)東京建築士会、(社)東京都建築士事務所協会、
 
  (社)日本建築家協会関東甲信越支部、(社)日本建築学会関東支部

隈 研吾 講演会「Studies in Organic」

講師
:隈 研吾
日時
:2009年10月15日(木) 17:30開場、18:30開演、20:30終演(予定)
会場
:よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7F)
参加方法
:事前申込制。ギャラリー・間WEBサイトよりお申込みください。
 
  抽選の上、10月8日(木)までに結果をご連絡いたします。
申込期間
:8月7日(金)〜9月30日(水)/定員=1,100名/参加無料

同時発売作品集  『Studies in Organic』

「負ける建築」から「有機的な建築」へ……。活動の場がグローバルに広がり、大量の作品群を発表し続ける建築家・隈 研吾氏の現在形を、「Organic」という新しい切り口で読み解いた最新プロジェクト作品集。作品のスタディで使われる初公開の貴重なビジュアルだけで構成された斬新な内容です。ブックデザインは中島英樹氏によるものです。

著者
:隈研吾建築都市設計事務所
発行日
:2009年10月
発行
TOTO出版(TOTO株式会社)
TEL
:03-3402-7138

展覧会コンセプト

抽象的なものから抜け出して、有機的なものへと向かいたいと考えている。
有機的なものは、単なる自然とも自然素材とも違う。有機体は生命体に固有の「生成」のダイナミズムを有していなければならない。ある単位(遺伝子)がいかにして環境と闘いながら(あるいは正確にいえば環境に負けながら)生きられる全体を生成するかの驚くべき過程を、徹底的にスタディし、有機体にたどり着こうと我われは試みている。
具体的にいえばそれぞれのプロジェクトにおいて、ある固有な物質が発見され、その物質が様々な悪戦苦闘、紆余曲折を経て、ある全体を生成していくプロセス、その旅のようなシークエンスに、無性に惹かれるのである。ここでいう「ある全体」は必ずしも建築である必要はなく、家具や小物のままとどまることもあるし、建築を通り越して都市になってしまうこともある。あるいは建築のように立ち上がらずに、地べたに這いつくばったままであることもよくあって、それは生命体がその棲む環境に応じて様々な姿をとり、様々な仕方で生活、生存しているのと全く同じである。
どんな全体でも我われは一向に構わないわけで、各プロジェクトにおいて毎回違った形で現されるその様々な有機体に対し、その都度驚かされたり、驚くだけではなく愛しいと思ったり、なでてみたくなったりもするのである。有機体とはそれほどに、それぞれにユニークで愛らしい存在なのである。

隈 研吾


略歴 隈 研吾(Kengo Kuma)

1954年横浜生まれ。1979年東京大学建築学科大学院修了。1985〜86年コロンビア大学客員研究員。1987年空間研究所設立。1990年隈研吾建築都市設計事務所設立。2001年より慶應義塾大学教授。2007年〜2008年イリノイ大学客員教授。2009年より東京大学教授。
主な受賞に、1997年日本建築学会賞(森舞台 登米町伝統芸能伝承館)、1997年アメリカ建築家協会ベネディクタス賞(水/ガラス)、2000年国際石の賞(石の美術館)、2001年村野藤吾賞(那珂川町馬頭広重美術館)、2002年スピリット・オブ・ネイチャー国際木の建築賞(一連の木の建築に対して)、2007年Detail Prize 2007(ちょっ蔵広場)、2008年エネルギー・アーキテクチュア・アワード(梼原まちの駅・交流施設)など国内外の受賞多数。
近年のコンペ受賞作として、2007年ブザンソン芸術文化センター(ブザンソン、フランス、2011年竣工予定)、2008年グラナダ・パフォーミングアーツ・センター(グラナダ、スペイン、2013年竣工予定)など。


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