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生物多様性保全の考え方

地球が誕生して以来、長い時間をかけて私たち人間も含めたさまざまな生物が生まれ、つながりあって生きてきました。この生物多様性がもたらす恵みによって、 私たちのいのちや暮らしは支えられています。将来にわたり、私たちが生物多様性の恵みを享受していくためには、社会を構成する私たち皆が連携して生物多様性を守り、持続可能な利用をしていかなければなりません。事業者も社会の一員として、重要な役割を担っていくことが期待されます。

TOTOグループは世界共通の課題である環境問題を事業を通し解決する課題として位置づけ、「持続可能な社会」づくりに貢献することを目的に、「地球環境方針」を定めています。方針に沿った事業活動を行うことにより、生物多様性の保全と持続可能な利用、並びに、絶滅危惧種の絶滅につながるような活動を行わないように努めてまいります。
【地球環境方針】
  1. 生物多様性の保全と持続可能な利用に取り組みます。
    • 事業活動にともなう自然破壊を回避し生物多様性の保全に取り組みます。
    • 原材料の調達に際しては、現地の環境や生物多様性に与える影響に配慮した対応を行います。
    • ステークホルダーと連携・協力し、生物多様性を育む社会づくりに貢献します。

調達でのとりくみ

生物多様性に配慮した調達

2010年に「持続可能な原料調達基準」を制定し、主力商品の原材料である土石原料、および、商品に使用している木質材料を配慮すべき重要項目とし、自社およびサプライヤーを通して生物多様性の保全を進めています。
土石原料や木質製品の原材料の調達においては、人権・労働、コンプライアンスに加え、生産地の環境・生態系および地域社会へ与える影響に配慮したCSR調達を推進することで、「資源の持続可能な利用」と「安定調達」のバランスを取りながら進めています。

原料調達ガイドライン

以下の基準に適合するものを優先的に調達
(1)生産地の法令等を遵守し、生産された原料を調達する
(2)労働環境に関わる安全面・衛生面の取り組みが確保された環境下の原料を調達する
(3)原料の採取等にともなう地域の環境・生態系への影響が配慮されている原料を調達する
(4)原料の採取等にともなう地域住民への影響が配慮されている原料を調達する

土石原料

国内工場向けの土石原料においては、全鉱山へ「採掘完了区域において、森林等の再生を行っているか」「採掘および粉砕くず等において、河川や湖沼の汚染を起こさないような取り組みを行っているか」等TOTOが求める基準設定した項目 を含むアンケートの実施または商社を通したヒアリング結果により合法性および持続可能性の確認をしています。また、必要に応じてサプライヤーや生産地を訪問し確認も行っています。
確認の結果、全鉱山にTOTOが求める基準を達成いただきました。

調査結果

評価指標 2015年度目標 2015年度実績
調査実施率 ※ 100% 100%
遵守項目の基準達成率 100% 100%

※調査実施率:国内衛生陶器工場で使用する土石原料を購入している全鉱山に対する調査を実施した鉱山の比率

鉱山へのアンケート項目

0. 鉱山許可証
(1) 採掘権
(2) 安全生産許可証
1. 人権・労働
(1) 非人道的な労働の禁止、差別の禁止
(2) 賃金と労働時間
(3) 労使間の良好な関係づくり
2. 安全・衛生
(1) 職場や施設の安全衛生対策
(2) 崩落や落盤対策
(3) 火薬・薬品管理 など
3. 環境
(1) 森林の再生計画
(2) 河川や湖沼の汚染対策
(3) 行政からの指導 など
4. 公正取引・倫理
(1) 法令遵守および不正行為の防止、早期発見
(2) 優越的地位の濫用禁止
5. 品質
(1) 品質管理
(2) 品質クレーム
6. 社会貢献
(1) 地域や社会への貢献

河川を汚さないとりくみ例(中項目)

沈殿用ため池
沈殿用ため池
河川を汚さないとりくみの一つとして、上澄みの水を放流できるように、沈殿用ため池の確認も行っています。

採鉱完了後の植林状況例

土石原料の採掘現場
土石原料の採掘現場
鉱山の採掘完了区域には植林を行い森林再生に向けて活動しています。

木質材料

木質材料
木質材料
森林の違法伐採や過剰伐採が大きな要因となり、森林が減少し、生物多様性が失われています。 TOTOグループでは、国内工場で生産する商品に使用する木質材料の調達量に対する合法材と再生材の比率を目標値として設定し、実績値を確認しています。

2017年度指標
目標:合法材※1 + 再生材※2 比率100%(国内)

木質材料の合法性等の確認を行った結果、2015年度は合法材が69%、再生材が30%、その他(調査中)が1%でした。また、合法材の内訳は、森林認証材が52%、団体認定制度等によるものが17%でした。 今後も、合法材や再生材の比率向上を図っていきます。

※1 合法材:伐採にあたって手続が適切になされた原木より生産された木質材料
※2 再生材:製材工場等からの端材・残材、間伐材、林地残材、建築廃材等を使用して生産された木質材料

工場でのとりくみ

工場排水の環境影響評価

「事業活動にともなう自然破壊を回避した生物多様性の保全への取り組み」として主に水栓金具を生産している小倉第二工場において生産に使用した排水の環境影響評価を行いました。
評価は、三菱化学メディエンス(株){現:(株)LSIメディエンス}と共同で「生物応答を用いた排水試験法(検討案)」※により、水中生物である藻類(ムレミカヅキモ)、甲殻類(ニセネコゼミジンコ)、魚類(ゼブラフィッシュ)への影響評価を実施しました。この評価は、従来の個別の化学物質を評価するものではなく、多種多様な化学物質の複合的影響を総体的に確認する手法です。評価の結果、水中生物へ慢性影響を及ぼす可能性は極めて小さいと考えられることが確認できました。

※「生物応答を用いた排水試験法(検討案)」 : 環境省請負事業として独立行政法人国立環境研究所が設置した「排水(環境水)管理のバイオアッセイ技術検討分科会」において、2013年3月に取りまとめられた事業場排水による水中生物への影響の程度を総体的に捉える試行試験法

工場敷地でのいきもの調査

工場敷地でのいきもの調査
工場敷地内緑地と周辺地域の調和による生物多様性保全への貢献を目指して、小倉第一工場(但し、厚生用地を除く。敷地面積148,716m2)で、いきもの調査※を行いました。
調査は、工場敷地内緑地および工場周辺の川・主な樹林地でも行いました。
調査の結果、周辺地域で確認された鳥類、チョウ類が工場敷地内緑地でも確認されました。当事業所の緑地と周辺地域の樹林地は、これらを含めたネットワークの一部として位置づけられ、高木の樹冠部は広域を移動する鳥類の生息・休息地や昆虫類の生息場としてのポテンシャルを有していることが確認できました。
また、当事業所内において侵略的な外来種は、確認されませんでした。
これからも、地域の生物多様保全を目指して活動を進めていきます。※敷地内に生息する動植物の調査・把握

社会貢献活動でのとりくみ

TOTOは、水まわりを中心とした豊かで快適な生活文化を創造することで、社会の発展に貢献する企業を目指しています。社会の持続的な発展にも、会社の事業継続にも、水環境をはじめとする自然環境の保全は不可欠です。そのため、生物多様性の視点から、水資源の再生・保全や水源となる森の保全活動に努めるなど、地域や社会と関わり合った環境貢献活動を進めています。

TOTO水環境基金

TOTO水環境基金
「TOTO水環境基金」では、よりよい社会を築き支え、社会と共生することを目的に、2005年度より「創りだそう!水と暮らしの新しい文化」をテーマとして市民の取り組みを支援しています。
助成金による経済的支援だけでなく、TOTOグループ社員の活動参加や情報交換などを通して、年々活動の輪が広がっています。

TOTO水環境基金

TOTOどんぐりの森づくり

TOTOどんぐりの森づくり
創立100周年にむけての取り組みとして、2006年度に「TOTOどんぐりの森づくり」を開始。全グループ社員が参加し、自分たちの手でどんぐりを拾い、職場や家庭などで育て、その苗木を地域の皆様のご協力をいただきながら森に返し、植樹後も草刈りなどを行っています。
この活動を通し、地球温暖化防止・CO2の削減・生物多様性の保全などに貢献していきます。

TOTOどんぐりの森づくり
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