本書は、住宅作家として高い評価を受けている若手建築家・堀部安嗣(ほりべ・やすし)氏の初の建築作品集です。ホワイトキューブに代表されるスタイリッシュな住宅が雑誌を飾る昨今、木・石・しっくいなどの自然素材を生かした氏の作品は、懐かしさと確かな存在感をもって、強く私たちの五感に訴えかけてきます。五角形、六角形などの幾何学を用いた大胆なフォルム、豊かなイマジネーションを感じる空間、素材の質感とディテールの美しさ……。それらを包む端正で抑制された外観は、時間の経過をまといながら周囲の景色にとけ、次第に風景の一部となっていきます。時を重ねていくほどに美しさを増す堀部氏の建築。四季折々に建築が描く風景を、自ら撮り下ろした写真と描き下ろしのドローイングでつづる、堀部安嗣氏の世界観が凝縮された美しい本です。
はじめに/ form and imagination 作品 (数字は竣工年) 1995 南の家 1995 ある町医者の記念館 1997 秋谷の家 1998 大宮の家 1998 伊豆高原の家 1999 ひばりが丘の家 2000 小平の家 2000 屋久島の家 2001 牛久のギャラリー 2001 鵜原の家 2002 軽井沢の家 2002 つくばの家 2002 碑文谷の家 2003 逗子の家 2003 玉川田園調布共同住宅 2003 赤城のアトリエ 2004 八ヶ岳の家 2004 府中の家 2004 ひたちなかの家 2004 桜山の家 2004 由比ガ浜の家 2005 那珂の家 2005 鎌倉山の家 2005 屋久島の家II 2006 鵠沼の家 エッセイ 「居場所の感覚」 「心に思い描くこと」 「人と場所と時をつなぐもの」 「高貴にして寛容」 「記憶のかけら」 「建築が生まれるとき」 「つくる意識――そしてその先に」 喜びについて/ あとがきに代えて 全作品データ・改修作品