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安藤忠雄の建築1
安藤忠雄の建築1
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定価4,935円(本体4,700円+税)
2007年3月発行
B5判変型、ハードカバー、400ページ、和英併記
デザイン 太田徹也
ISBN 978-4-88706-277-1
 
 
建築の原点を求めてあくなき挑戦を続ける ―― 安藤忠雄の住宅
世界中を飛び回り、欧米や中東で巨大プロジェクトを展開している安藤氏ですが、1969年の事務所設立当初は仕事がなく、空き地を見つけては架空のプロジェクトを勝手に思い描いていたと言います。最初の仕事はわずか25坪の友人の家。また、安藤忠雄の名を世に知らしめたのも、大阪の長屋街区に建つ「住吉の長屋」という小さな住宅でした。独学で建築を学び、相談する師もなく、常に不安がつきまとう中で、小さな住宅であろうと建築の本質に挑み続けてきた姿勢が、今日の安藤忠雄という建築家の核を形成しているのでしょう。本書エッセイの中で、自ら「住宅は私の原点」「最後の仕事は住宅と決めている」と語るように、氏にとって住宅は特別な意味をもっています。
作品集(全3巻予定)の第1弾を飾る本書は、建築家・安藤忠雄の原点である住宅にスポットをあて、処女作「冨島邸」から最新作「滋賀の住宅」までの選りすぐりの21作品を収録しています。発表当時、その過激さが物議を醸した「住吉の長屋」、ファッションデザイナーのアトリエであり、氏に転機をもたらした「小篠邸」、60度の急斜面という過酷な敷地に建設した「六甲の集合住宅」、狭小敷地で無限の空間を生み出した「4×4の住宅」、そのほか海外の住宅や進行中のプロジェクトを、美しい写真とドローイングで展開しながら紹介していきます。どの作品も極限まで突き詰めようと闘う建築家の姿が浮かび上がってくる力作です。
「フォートワース現代美術館」「ピノー財団」「ピューリッツァー美術館」など、世界の権威ある美術館のプロジェクトを進める一方で、小さな住宅もつくり続ける安藤氏。その40年近い年月の中で、建築に向き合う自身に対しての厳しさは変わりません。限界に挑み続けるタフさ、逆境を味方につける発想の豊かさ、住み手の期待以上のものを提供しようとする優しさ、研ぎ澄まされた美しい世界観を、ぜひとも本書で堪能していただきたいと思います。
 
 


■エッセイ
Ando by Ando 安藤忠雄
「切り分ける力」から「通過する流れ」へ  越後島研一
■インタビュー
安藤忠雄の包容力―4×4の住宅の施主・中田義成の談話
■収録作品
海外個人住宅
見えない家(イタリア・トレヴィソ)
シカゴの住宅(アメリカ・シカゴ)
マンハッタンのペントハウス(アメリカ・ニューヨーク)
谷間の家(アメリカ・ニューヨーク)
マリブの住宅(アメリカ・マリブ)
ゴールデン・ゲート・ブリッジの住宅(アメリカ・サンフランシスコ)

国内個人住宅
住吉の長屋(大阪)
冨島邸/大淀のアトリエ(大阪)
大淀のアトリエII(大阪)
大淀のアトリエ・アネックス(大阪)
小篠邸(兵庫)
小篠邸ゲストハウス(兵庫)
中山邸(奈良)
城戸崎邸(東京)
李邸(千葉)
平野区の町屋(大阪)
滋賀の住宅(滋賀)
4×4の住宅(兵庫)

国内集合住宅
六甲の集合住宅I(兵庫)
六甲の集合住宅II(兵庫)
六甲の集合住宅III(兵庫)
その他 ドローイング集、作品年表
21作品収録

 
 

安藤忠雄/Tadao Ando
1941年大阪府生まれ。69年安藤忠雄建築研究所設立。97年東京大学教授。現在、東京大学特別栄誉教授。主な作品に「住吉の長屋」(76年)、「小篠邸」(81年)、「光の教会」(89年)、「淡路夢舞台」(99年)、「フォートワース現代美術館」(02年)、「表参道ヒルズ」(06年)などがある。79年日本建築学会作品賞、87年毎日芸術賞、95年プリツカー賞、96年高松宮殿下記念世界文化賞、97年王立英国建築家協会(RIBA)ゴールドメダル、02年アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダルなど受賞。主な著書に『建築を語る』、『連戦連敗』(ともに東京大学出版会)などがある。

 
 

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